うちのすぐ近くのお花屋さんで、白い芍薬をみつけた。

そう、羊の大好きな花ね。

しかも値段を見ると一本・・・


100円!!!


やっす!!!!!

こりゃ買いだ!!と店に入りかけて、自分の左手にハタと気づいた。


ピンクのシャクヤク(世界のあの人風に)本。。。


そう。

ついさっき、駅前の花屋で買ってきたばかり。

しかも倍の値段で。(ちっ)



羊、考える。



もしここで店に入ったら、

「だって安いんだもの!」と自分に言い訳をしながら

羊はこの店ありったけの白いシャクヤクを買ってしまうだろう。

(見た目、想定15本)

そうなったら、うちはまるでシャクヤク園みたいになってしまう。

羊はシャクヤク園に住む園長さんみたいになってしまう。

シャクヤク溢れる部屋。

・・・ちょっといい。

でもそんなに沢山飾ったら、

「この時期しか手に入らない高い花」という貴重性が薄れて

シャクヤクを嫌いになってしまうかもしれない。

いや嫌いにはならない。

でもでもでもでも!!!

既に買ってあるこの3(あの人風に)本の立場は!?

そうだ!!そうだ!!

この子達を心から愛でるために今日は我慢しよう。

うんそうしよう。

それにお花に、しかも鉢植えならまだしも散ってしまうお花に

そんなに散財できません。

そんな贅沢はお母さん許しません。

ホシガリマセンカツマデハ。


という心の葛藤を経て、その日は庶民に優しい白い妖精たちに

泣く泣く別れを告げたのであります。再会を誓って。


ところが。


その日以降、そのお花屋さんに彼女たちの姿がないのです。

あの日どなたかに買い占められたとしても、翌日には新しい妖精たちが

来ると思っていたのに!!

来る日も来る日も彼女たちがいたそのバケツには

白いお菊姉さんたちが定番の女王然としてしなやかに挿さっているのです。


そして昨日、とうとううちのピンキースリーが短い生涯を終えました。

さあ、次世代へバトンタッチ!
いよいよ彼女たちの出番!



でも・・・




いない!!




今日も・・・




いない!!




なんでだお花屋さん!!!

気まぐれにあの日だけしゃくやくを仕入れたのですかっ!!!

羊、ぬか喜びですか!!


お願いですお花屋さん。

羊んちにまたあの花を咲かせてくださいな。

お願いしますお花屋さん。

この通り。



以上、東京の中心で願いを叫ぶ、でした。