夕べのこと。
友人へのクリスマスカードをポストへ投函した。
コトリ。
「頼むぜ郵政民営化。多忙期だろうがクリスマスまでにちゃんと届けてくれよ」
そう心で祈ってポストを後にしようとした時
「!?」
とんでもないことに気づいた。
ポストの左に「年賀郵便」、右に「一般の郵便」と書いてある。
羊が入れたのはもちろん
「年賀郵便」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「NOーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
いつもならば左は「一般の郵便」、右は「国際郵便・速達」のはず!!
間違えたーーーーーーーーーー!!!!
これが噂の郵政トラップか!!(ちゃうちゃう)
その場でしばしおろおろする羊。
本日の集荷時間・・・とうに過ぎている!
次回の集荷時間・・・翌日の午前「9:50ころ」。
「ころ」って!
でも。
家の近くのポストに投函したのも不幸中の幸い。
しょうがねえ、明日の朝、ここで集荷係の車を待とう。
一夜明けて・・・・・
9:30に目覚ましが鳴る。むっくりと起きてポストに向かう。
9:45。
約束の「9:50ころ」である。
情熱の赤い車はまだ姿を現さない。
9:50。
今日の集荷はベストタイムではないらしい。
9:55。
再び「9:50ころ」である。車一台すら通らない。
10:00。
ギュイーンと音がして、見やるとあのトマトのような真っ赤なボディが見えた。
「よし!来た!!!」
ポストの前に車をつけた集荷係のおじさんは
朝からポストの横でじっと立ち、自分をすがるように見つめている私を不審そうに見た。
ひ「おはようございます」
集「・・・お、おはようございます」
ひ「ゆうべ、クリスマスカードをこっちに入れちゃって・・・(照れ笑い)」
集「ああ、そうですか。でも大丈夫ですよ。そういう方結構いらっしゃるんです。」
ひ「そうなんですか?」
集「はい、そういう郵便はちゃんと分けなおして配ってますから心配ないですよ」
と言うとポストの脇をがちゃっと開け、中の袋を取り出し再び車に乗り込もうとするので
ひ「ちょっとちょっと」
集「はい?」
ひ「すみません、心配なので探させて頂いていいですか?(朝から待ってたし)」
集「ああ心配ですか?」
ひ「はい、すごく」
集「じゃあどうぞ」
と袋を開いてみせる。
このポストがどこそこの「中央郵便局」でなくて本当によかった。
幸い、夕べ中に投函された郵便物はさほど多くなく、
羊が投函したクリスマスカードは容易に探すことができた。
ひ「これ、お願いします」
と改めて「一般の郵便」の袋に入れると
集「はいお預かりしまーす」
と言って笑顔でおじさんは去っていった。
これで無事にいいクリスマスを迎えられそうだ。
皆々様も、よいクリスマスを♪
Merry Christmas & A Happy New Year!