ヘアドネーションの経験から学んだこと | ひつじ日記

ひつじ日記

脱毛症ひつじのつぶやき。

ヘアドネーションの経験があります。

1回目は35cmほど
2回目は38cm
自慢の黒髪を、上記リンクの団体へ送りました。

そのため、脱毛症になったときには正直
『え、まって、なんで私?』
って思いました。

でもそれって、今冷静に考えれば
『たくさん寄付したのに、なんでお金持ちになれないの?』
っていうのと同類の、ずれた考えですよね。

時間がたって、俯瞰で自分を見直すと
また違った考えが生まれてきたりして

それは成長なのか、経験値の問題なのか
ただ気持ちが冷めているのかは分かりませんが、
色々な物の見方をするようになるというのは、何とは無しに心地いいものです。


三十数年の人生の間に、髪の寄付と髪を全て失うという
両方を経験したことは、ある種私の稀有な個性です。

『こうならなければ、もっとヘアドネーションするつもりだったのに。』
と思った過去は変えられませんが、
思えば最近では、そんな感情の熱さや振り幅も少なくなりつつあります。

髪にまつわる今までの経験から、
誇りを失なわず心穏やかに生きる、という感覚を得ました。


かけてきた思いが必ずしも報われる訳ではないと学び、
平等という言葉に嫌悪感を抱いた頃もありましたが、

それらの時間を経て、私は今
静かな心で日々を過ごしています。