Island Porch/アンドリュー・ワイエス
Island Porch, 1999, watercolor on paper「アンドリュー・ワイエス」の絵を語ろうとすると。「クリスティーナの世界」で実現していた、届きそうにないほどの「距離」を、驚異的なまでの書き込みで表現しきったテンペラ画の技法について話したくなるのだが。そういう「濃密」な、ワイエスを「アメリカの画家」足らしめた作品群については、本美術展では撮影は一切、許可されていない。それはそれで当然だと思うし、むしろ、晩年に近い方の「水彩作品」をバシャバシャ撮らせてくれるだなんて。。。すごい太っ腹な企画だと思う(^▽^;)個人的には(僕ら夫婦的には)、久しぶりの都美術館へ出かけた記録という意味もあるので、自分たちが見た作品を写真に収められることは、かなりうれしい。だが。なんというか。これは確かに「ワイエス」の作品であるのだが。幼いころの自分が、抵抗することさえ思いもよらず、瞬間に、引き込まれてしまった「ワイエス」とは程遠い。。。「うまい」と思うのと、「なんだこれは?!」と思いつつも、抵抗むなしく(?)、好きになってしまう。。。という作品とでは、それは当然「違うもの」なのであります。「Island Porch」は「よい感じの絵」だとは思うけど。「ワイエス」でなければならない、理由は大きく欠いている。。。ただ。「水彩画」の名手の腕には、ちょっとしたところで、唸ってしまう(´ε`;)ウーン…「凄み」のようなものが、あとかたもなく消え去っているようにも見えるのだけど。それでも「ワイエス」であるという署名のような「画面」が実現していることには、驚くほかはない。。。