ここに来て急に凍てつく寒さが来たと思いきや、昨日はとても穏やかな1日でした。寒いのは嫌だと思うけれども、吐く息が白くなるくらいピリッとした寒さがあってもいいなぁとさえ思うのです。
私は雪国で生まれ育ちました。学校帰り冬のみちくさは雪合戦をしたり、誰も踏み入れてない雪に手形や足形をつけたり飛び込んだり、友だち、年上年下関係なくみんなで思い切り遊びながら帰ります。夢中になって遊んでいる時は寒さも冷たさもへっちゃら。家に帰ればそれまで平気だった手足は真っ赤にかじかんで、お炬燵で温まるとじんじんと痒くなりました。あんまり毎日雪の日が続くと、深〜い雪の下に眠るふきのとう、オオイヌノフグリの青く小さな花の季節を想像してました。寒い冬があってこそ、春が待ち遠しい。冷たさ、暖かさ、暑さ、匂い、音、痛さ、痒さ、眩しさ、心の動き。記憶をたどると、今ほど物はなく、便利な世の中じゃなかったけれど、自然の中で五感を働かせて沢山のことを体験しました。本当の意味で豊かだったことに気づきます。
今、子ども達に同じことを体験させてあげることは、なかなか難しい時代です。それでも、日々の暮らしの中で、自然を意識して感覚を研ぎ澄ます生活が出来るように、大切にしたいこと、伝えたいことには敏感でいることを心に留めおきたいと思います。
むかしむかしのみちくさは
大人の知らない子どもの世界
みちくさで五感を育み
自然は自然と
生きる力を
教えてくれた
2022〜
シュタイナー手仕事教育協会
handwork_education
学びからの見通し
保育者として