「作ってみたい」「作るって楽しい」「こんなのが作れたらいいな」「自分が作ったものを使えるってすごい!感動」
遠い昔の記憶は今も私の手仕事の原動力。

何十年経っても記憶の中にある祖母のお針箱は、いくつかあった小さな引き出しの中の道具や糸が珍しく、宝箱のようでした。姉弟3人は母が編んでくれたセーターを着ていました。首元がちょっとチクチクしてあの頃の羊毛は何だったんだろう?と考えることがあります。毎年クリスマスの頃には、明るい色の毛糸で帽子を編んでくれた叔母。かぎ針編みは叔母に教えてもらいました。身近にいる大人の手仕事を見て憧れ育った子ども時代。私の手仕事の原点です。
 物に溢れ、安価で物が手に入るこの時代にも「やってみたい」と思えるような驚きと意欲を掻き立てる手仕事ができたらいいなぁと考えます。そして、お店の棚に並ぶ既製品にはない、自分で作ったものだからこその、温かみと愛着を感じてほしいのです。「私が作った私だけのもの」から、やがて身近にいる大切な人へ贈りたい。他者への想いが育まれるのも手仕事だと思うのです。


糸巻き(茜染)
糸巻き(藍染)
手を使い、手で感じて欲しい
目で見て、目で感じて欲しい
自分と向き合いながら
心で感じる人になる
時の流れが早すぎるこの時代に
ゆっくり自分と向き合う時間が
どれだけ大切か
令和・平成を遡り
昭和の時間を追体験
少しを
ゆっくり


2022〜
シュタイナー手仕事教育協会
handwork_education
学びからの見通し
保育者として