あなたの学び舎はまだ残っていますか?

 

人口構成の変化により、全国で廃校となる学校が増えているようです。

 

また、教員数確保の難しさや行政の負担なども廃校理由のひとつ。

 

 

 

 

2002年度から2022年度の20年間で、全国で8,580校が廃校となっています。小学校が一番多く、5,678校、中学校は1,721校、高等学校は1,181校。

 

北海道、熊本県、岩手県などの過疎地はもちろんのこと、東京都もトップに入っています。大都市近郊であっても、高齢化が進む地域を中心に学校は統廃合されているようです。

 

 

 

 

私の故郷は群馬県と千葉県です。どちらも過疎化が進んでいます。当時6クラスはあった小学校は、2クラスに縮小されたり、郷土資料館になったりしています。

 

でも、学校は地域にとって歴史そのものでもありますし、町の象徴になっているところもありますよね。

 

そのため、廃校になった校舎を再利用しよう!という試みが各地で行われています。

 

 

 

 

過日、休暇を利用して、廃校後の小学校が道の駅に生まれ変わった様子を見てきました。

 

千葉県の鋸南町にある保田小学校です。

 

 

 

 

保田小学校は、房総の港町にある歴史ある古い小学校でしたが、やはり廃校を免れませんでした。

 

しかし、地域にとっては住民全員のふるさと。何とかその姿を残せないものかと、地元の人々が知恵をしぼり、小学校を観光名所として生まれ変わらせることができました。

 

広い体育館には耐震構造を施し、大きな市場にしました。

 

 

 

 

校舎は、できるだけ雰囲気をそのままに残し、ノスタルジーあふれるお店や食堂として変化させました。

 

 

 

 

また、教室をそのままきれいに改装し、宿泊施設にリノベーション。安価に泊まれる宿へと姿を変えました。

 

 

 

 

地産地消の市場。保田小学校を愛する想いから産まれたたくさんのグッズやお土産。

 

 

 

 

町活性化の試みが見事に形となっていました。

 

もともと漁村として、豊かな海の幸に恵まれています。おいしい海産物を目的にたくさんの観光客が足を運んでくれるようになりました。

 

 

 

 

ランチはなつかしい給食メニューや海の幸。

 

 

カツカレーが好きな校長先生だったのかな?

 

 

小学校のとなりの幼稚園にも子どもたちがあふれていました。

 

 

 

 

地域の愛がひとつになった結晶に感動!

 

子どもはいつの時代も宝物ですよね。

 

 

 

 

また、当時子どもであった大人たちにとっても、思い出の場所です。

 

 

お会計の上に校歌が!

レベルの高い歌詞です・・

 

 

この校歌を作詞した水原秋桜子(みずはらしゅうおうし)は、俳人として有名です。

 

 

Wikipediaより抜粋

 

 

その一方で、東京大学医学部を出た産科医師でもあり、家業の病院を継ぎながら、宮内庁侍医療御用係としても多くの皇族の子どもたちを取り上げました。

 

みずみずしい歌詞の中に、誇り高い地元の精神をこめた、重みのある校歌だと感じます。


 

房総を訪れる機会があったら、ぜひ。

 

 

何かを大事に残したい!!という地元の人たちの熱意に感銘を受けました。