12月ですね。

 

年賀状やらおせちやら。帰省の計画やお正月の準備を始めている方も多いのでは。

 

除夜の鐘をききながら年越しお蕎麦、こたつにミカン。

 

時がとまったかのようなシンとした空気。

 

気持ちもリセットできますし、ほっこりしますね。

 

 

毎年、私はたくさんお雑煮を作ります。簡単だし、何日も楽しめてラクですね。

 

そこで、今日はお雑煮文化のお話です。

 

お餅が入った温かい汁物なので、冬に本当にうれしい食べ物。

 

でも、お友達の話を聞いていると、地方によって随分と内容がちがうようです。

 

100種類以上あるといわれています。

 

お餅の形も、丸餅、四角餅。いろいろ。

 

汁も、透明だったり、赤かったり、白みそだったり。

 

 

関東風はこんな感じ。

 

 

具も、鶏肉、しいたけ、みつば、葉物、里芋、にんじん、ごぼう、大根、小豆、いくら、魚の鰤を入れたり、サワラや大海老を入れる地方もあるそうです。

 

私のふるさとの味は、父方のほうは里芋に海のはばのりをたっぷり入れ、母方のほうは濃い目の味付けで根菜中心です。

 

私はしょっぱいのが苦手なので、京都の白みそ雑煮を一度いただいてみたいな・・なんて思います。

 

 

京都の白みそ

 

 

ちょっと簡単に書いてみます。

 

 

北海道・・広いせいか様々ある。札幌では鶏ガラに角餅。ちょっと甘め。

 

岩手・・甘いくるみだれ。煮干し出汁。高屋豆腐、いくらが入る所も。

 

関東・・かつお昆布出汁。鶏もも、根菜。醤油、みりんを効かせる。

 

愛知・・餅は焼かずに煮る。かつお出汁。かつお節を乗せる。葉物中心にシンプルに。

 

石川・・すましに磯海苔を乗せる。

 

京都・・白みそ。煮た丸餅。全て丸く切り、円満、を表す。

 

山陰・・ぜんざい発祥の島根の影響か、小豆汁に煮た餅を入れる所も。小豆は邪気を払う意味。

 

香川・・あんこ餅。いりこ出汁。白みそ仕立て。

 

福岡・・ブリ煮雑煮。あご出汁。煮た丸餅。かつお菜。

 

鹿児島・・大きな焼き海老いり。すまし出汁。

 

沖縄・・雑煮文化をあまり聞かない。

 

 

 

 

角餅と丸餅を分ける境界ラインは、なぜかちょうどフォッサマグナと一致しています。

新潟の糸魚川から南下するラインです。

 

たまたまなのか、不思議ですね?

 

 

 

 

また、関東のすまし出汁に対して、関西はすべて白味噌系かとおもいきや、九州地方はすまし圏になるのがおもしろいですね。

江戸時代の参勤交代が影響しているのでは?、という意見もあるようです。

 

 

小豆のお雑煮

(これに砂糖をかけて食するそうです)

 

 

歴史的文化や人流が、お正月のお祝い料理(ハレの料理)お雑煮文化に影響している、ということが興味深いと感じました。

 

いずれにせよ、長寿や健康を祈り、お世話になった方たちに感謝の挨拶をして、新しい一年の幸せを願う郷土料理。

 

自分が育った地域以外の人々が味わっている地方のお雑煮を調べて作ってみる!というのも、楽しそうですね。

 

あなたの生まれ育ったふるさとのお雑煮って、どんなお雑煮ですか?

 

 

鹿児島のお雑煮

写真:農林水産省より抜粋