せっかくだから。 | あつぎの森ブログ「厚木産婦人科日誌」

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厚木産婦人科でのいろいろをお伝えしていきます

 

 

赤ちゃんが産まれて授乳が終わり、本格的に子育てが始まると、1日3回のご飯作りがママの仕事のひとつになります。

 

毎日毎日終わりのないその仕事に、当時、私はとても疲れてしまって、考えてみるとかなり適当に済ませていました。

 

 

南瓜の酢漬け

 

 

今ふり返ると、なんてもったいないことをしていたのだろう・・と反省しています。

 

だって、生きていて一番の幸せって、くつろげる食卓だと思うからです。

 

お母さんが自分にかけてくれた料理の時間。

自分が食物を口にしてきた時間。

 

人が食に関わる総時間を計算すると、生きているうちのかなりの部分を占めるのではないでしょうか。

 

 

人参のさっぱりサラダ

 

 

手間のかかる高級な、という意味ではなくて、ほっこりあたたかくてのほほ~んとするそれらの時間を、趣味や関心事の時間にカウントできたら、こんな幸せな人生はありません。

 

私はそれに50年経って気がつきました。

 

忙しぶらずに、楽しめばよかった。

 

 

甘くないおやつ揚げ

 

 

でも、気づいたなら、明日からもう今までとは違う生き方ができるのです。

 

お気に入りのご飯茶碗、思い入れのある器、これは得意!という自分の簡単レシピで、その日の食卓を楽しむことができたら。

 

また、お弁当作りも同じ。

 

毎日毎日お弁当でイヤ!というママも多いはず。

 

 

 

 

でも、ほっこりパーツを1個入れて、子どもの反応をみてみる。

 

なにか、自分で楽しんでみる。

 

 

 

 

あつぎの森シェフたちを眺めていると、そんな気持ちにさせられるほど、彼らは料理を楽しんでいます。

 

脳を回転させて、指先を使い、ワクワクしていたら、ボケる暇もありませんね。調理人は認知症とは無縁、と言われる所以です。

 

 

 

 

これは、ほうれん草のクレープ巻き。Cannelloni Di Crespelle というイタリア料理です。

 

日本ではクレープ包みというと、生クリームや果物を巻く甘いスイーツを想像しますが、イタリア料理では甘くないおかずとしてのクレープ料理があります。

 

 

 

 

ほうれん草とチーズの香りが漂う優しい味のお料理で、中におかずを入れて巻いてオーブンで焼きます。

 

シェフに教わったので、早速試してみたいと思いました。

 

 

 

 

私の愛読書のひとつの本の裏表紙に、こんな言葉が書かれてありました。

 

「料理をすること、食べることは、一生ついてまわること。

だったら、その時間を楽しめたなら、

人生幸せだなって思うのです」

 

 

こころのたね。yasuyoさんの著書

 

 

本当にそうだな、と思います。