人から感謝される会

皆様、感謝してます。

ところで
不動産の取引は、賃貸にしても、売買にしても、営業マンは取引に必要な情報として、自然に顧客の、仕事、家族構成、性格、経済状況、を聞き出し、知り得る必要があります。

個人情報について敏感な時代で、このようなプライバシーに関わることをたくさん知ります。
そんな不動産営業マンが、個人情報保護法のことをよく知らなかった場合、たいへんなことになります。

例えば
会社に電話があり、
「○○(娘)「←仮にA子さんとします」の母ですが、仮名関西マンションに住むA子(娘)が連絡を返してくれなくて、もしかすると私の知らない間に電話番号が変わってるかもしれないと思い、遠方に住んでいるのですぐに会いには行けない、心配で電話したのですが、教えて頂けますでしょうか?」
「かしこまりました、」

とこれだけのお話で、アホみたいに電話番号を教えていたら、完全にアウトです。

正しくは、まず
「仮名関西マンションにA子(娘)さんが住んでいることすら、それを知っていたとしても、におわすような回答をしてはいけないこと」
と、
ましてや母と名乗る人の言うことを初めから鵜呑みにせず
「○○A子(娘)さんですね、いったん電話を切ってお調べしてみますので、折り返しの為のお電話番号とお電話口のあなたのお名前をフルネームで教えて頂けますでしょうか?」
(急を要する状況だったり、電話の相手の心境にもよりますが、個人情報保護法のことを言っても構いません。)

と電話をいったん切ってから、
過去の顧客情報を調べて分かるのであれば、本当に身内の人なら、契約当時のデータでこちら側が知る情報で、保証人か緊急連絡先として登録されていることが、ほとんどです。
「申込書や契約書と、折り返しの番号やフルネームが一致していれば、かなりの確率で、電話ごしに言われた通りほぼ母親です。」

でも第一に連絡をしてあげるべき人は、
契約者、住んでいる本人であるA子さんです。

管理物件であれば、契約者の電話番号が本当に変わっていればこちらからも連絡を取れるようにしておくべきであり、分からなければ部屋の現地でチャイムを鳴らすなり手紙を投函して折り返しの連絡を待つなり連絡先を知っておかなければ後々管理上も困ります。
成人している本人がわざと親との連絡を拒否している場合もあります。
また何かしらの病気や怪我で室内で倒れている可能性だってあり得ます。

いちいち回りくどいのですが、
まずは「連絡を取られようとしている人」のことを知ることが始まりです。

何故かと言うと
万一、本人と会いたがっているストーカーに、身内や職場の同僚になりすまされて、電話番号を伝えてしまったとしたら、たいへんです。

仮名関西マンションに住んでいること、もしくはこの辺に住んでいることだけを知ったストーカーみたいな人が、手当たり次第、近所の不動産会社に、カマをかけて、情報を知ろうとしている可能性が0ではないからです。

てことで、
実際にA子さんに電話をしてみて、
繋がれば、「繋がりました」
繋がらなければ、「繋がりませんでしたが、折り返しがあれば電話があったことをお伝えします」
と必要最低限のことだけを電話をくれた身内の人にお伝えして安心させてあげることです。


ほとんどの場合、本当に身内の人からや、仕事場の人からの連絡の場合、悪気はなく、状況を教えて欲しいと言う要望なのですが、

私たちは、
借りたい、買いたい、顧客の個人情報、
貸したい、売りたい、顧客の個人情報、
また取り扱う物件の情報など、
『情報』を商材として商売をする業種です。

そして、
情報をより良い状態で提供すると言うサービス精神を持って業務を行う、
『サービス業』でもあります。

そこには必ず人との関わりがあり、
より、個人情報保護法には厳しくあらねばなりません。

全ての商売、人付き合い、物事は、ある程度の
お互いの信頼関係があって成り立つものです。

あなたが訪れた不動産業者の担当者や従業員が、
無知で、アホそうに見えたら気をつけて下さいね。

お読み頂きましてありがとうございます。

感謝してます。

皆様に全ての良きことがたくさん起きますように。

会長 斎藤