【人の道】たやすく成るものでない

3-1-2

 

ある僧が尋ねた「私はずいぶん修行したと思うのですが、一向に境地が進歩しません」 師がおっしゃった「たやすく成る事ではない。そのようにたやすく成る事ならば、ワシも羅漢にも菩薩にでも成ったはずであるが、未だに餓鬼・畜生の境涯を離れていない。 そうであるから、少しずつ、粘り強く行じてゆきなさい。一旦は頭燃を払うごとく修行しても、後が続かなければ用に立たない。急に成ることと思えば途中で修行を止めてしまうものだ」

 

現代語訳

ある修行僧が問いかけた、「私は長い間修行を続けてきましたが、なかなか霊的なレベルが向上しないのですが、どうしたら良いですか?」 その師は答えた、「成長は容易には得られない。もし簡単に成長できるのなら、私も既に高い境界に達しているはずだ。しかし、私もまだ低い境界から抜け出せていない。だからこそ、焦らずに地道に続けることが大切だ。一時的に激しい修行をすることもあるかもしれないが、それが継続されなければ意味がない。急ぎすぎると、道半ばで修行を諦めてしまうことになるだろう。」

 

■感想

あせらずゆっくりいきましょう。
一生一ミリですね