立花大敬先生のワンデイメッセージを紹介します。
読めば、きっと何か「気づき」があると思います。

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立花大敬青空ひろば

 

 

(前日の続き)

それは、A老師が瞬時に無心になられて(つまり慣性がない世界に入られて)、その世界で消火の動作をされたからです。

その世界には質量がないので、したがって距離も時間も大小の分量もありません。そういう慣性が生み出すものたちをまったく念頭に置かないで無心に消火の動作をされて、「火が消える」という向きに運命のハンドルを切っておいてから、再び地上世界に戻ってこられたので、その「消火」という意志が瞬時に実現したのです。

禅に「十里向こうのロウソクの火を消してみよ」という公案があります。

十里向こうと言われると、距離が意識に上りますね。それが「慣性」になるのです。ですから火が消せません。

そんな時は、先ほどのA老師と同じで、距離がない世界に上昇して、その世界で、フッと火を消すという動作をすればいいのです。それがこの公案の正解なのです。

 

この「アップ&ダウン法」が使えるようになると、人生での「炎上」も上手に消火できるようになります。(完)