立花大敬先生のワンデイメッセージを紹介します。
読めば、きっと何か「気づき」があると思います。
公式ブログはこちら
↓ ↓ ↓ ↓
立花大敬青空ひろば
坐禅を始めようと決心する前は、『坐るのはイヤだなぁ』と寝床の中でしばらくグズグズしています。特に冬は寒いのでなかなか決断出来ません。
なぜ坐禅がなかなか始められないのかというと、地上世界は「慣性(かんせい)」が強くはたらく世界なので、しばらくある状態が続くと、それが習慣性を帯びてしまって、そこから切り換えて別のことを始めるのが困難になってしまうのです。
これは物理学の方では「慣性の法則」と呼ばれています。
たとえば、ボールが一直線上を転がっているとします。そのボールに力がはたらかなければ、このボールはこれまでの真っ直ぐな軌道を同じ速さのまま、さらに進んでしまいます。進路を右か左に曲げる、あるいは速さを変えるためには、力を加える必要があります。
質量が小さなボールだと、少しの力でボールの進路を大きく変えることが出来ますが、質量の大きなボールだと、少々力を加えたくらいでは進路を変えることは出来ません。
それで、状態が変化するのを妨げる性質、つまり「慣性」は、「質量」に比例するとされています。(続く)