立花大敬先生のワンデイメッセージを紹介します。
読めば、きっと何か「気づき」があると思います。
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立花大敬青空ひろば
百丈(ひゃくじょう)禅師(唐の時代の方)とその弟子の僞山(いさん)禅師のことを中心に書いてみたいと思います。
現在禅の道場で実践されている修行の規則、朝から晩までの日課や年間の行事などの修行規則や生活方式は百丈禅師が定められ、『百丈清規(ひゃくじょう しんぎ)』としてまとめられました。
百丈さんは、とにかくマジメな方で、八十歳を過ぎても、若い修行僧にまじって「作務(さむ)」に出られていました。「作務」とは禅寺における肉体労働のことで、「作務衣(さむえ)」というのはご存知ですか、あのような作業服を着て働くのです。
「作務」は清掃だけでなく、畑仕事をしたり、森林の世話をしたり、薪(たきぎ)を作ったり、必要になれば倉庫などを自分たちで建てたり、井戸を掘ったり、水路を作ったり、道路を切り開いたりというような作業も自分たちで行っていました。
ある日、老師の健康を心配した若い弟子たちが、老師の作業道具を隠してしまったのです。すると老師はUターンして「方丈(ほうじょう)」に戻ってゆかれました。
「方丈」とは住職の自室のことです。1丈四方の大きさだから「方丈」といいました。だいたい4畳半ほどの広さですね。鴨長明に『方丈記』という作品がありましたね。
そして、その日から食事されなくなりました。弟子が心配して理由を尋ねると、「一日作(な)さざれば、一日食(く)らわず」とおっしゃったそうです。有名な格言になって残っていますね。
今日一日働かなかったのだから、私には食事する資格がないというわけですね。(続く)