立花大敬先生のワンデイメッセージを紹介します。
読めば、きっと何か「気づき」があると思います。

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立花大敬青空ひろば

 

(前日に続く)

『故に常に「無」は以って其の妙を観んと欲し、常に「有」はそのおわりを観んと欲す』

この文章は、なかなか大したものですね。

まず、イノチというものを「無」と「有」の二つの状態から成り立っていると捉えます。

そして、「無」の状態は自動的に「有」の状態を生み出そうとし、「有」の状態は自動的に「無」に復帰しょうとするのだとします。

この「有」と「無」の相互作用こそがイノチの働きの本質なんだというのです。

『故に常に「無」は以って其の妙を観んと欲し』の『妙』とは、<形の世界の絶妙の創造物>です。形の世界での表現(身体表現や芸術表現、仕事での見事な捌きなど)は、その人の「無(心)状態」が、深ければ深いほど絶妙のものとなります。

たとえば、野球選手は決勝のタイムリーを打ったり、逆転サヨナラホームランを打ったとき、「無心でバットを振りました」などとよくコメントしますね。

そして、『これまでは、打とう、打とうという気持ち(有心)が強すぎて打てませんでした』などと言います。

つまり、心の「無」状態が深ければ深いほど、最高の「有」の状態が創造できるのです。

(続く)