立花大敬先生のワンデイメッセージを紹介します。
読めば、きっと何か「気づき」があると思います。

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立花大敬青空ひろば

 

 

南泉禅師が、道場に帰ってくると、弟子達が猫のことで争っていました(いったい、どんなことで争っていたのか、記録には残っていないので不明)。

南泉は、その猫を取り上げていいました。「お前達、この場において、何か一言、言ってみよ。言うことが出来たら、この猫を救おう。言うことが出来なければ、斬り捨ててしまおう」

弟子達は、誰一人として答えることが出来ませんでした。

南泉はついに、その猫を斬ってしまいました。

夜になって、南泉禅師の一番弟子であった趙州が道場に帰ってきました。

南泉は昼間にあった猫の事件を趙州に語りました。

趙州は、自分が履いていた靴をヒョイと頭に載せて、歩いて部屋から出て行きました。

南泉は言いました。「お前がその時、その場にいたならば、猫を救うことが出来たろうに」(以上、碧巌録第六十三、六十四則、無門関第十四則)

(大敬コメント)いいなあ、趙州さん。カラッとして、爽やかで、いさぎよい。

もちろん、南泉さんのような、争いの根を根源から断ち切る、苛烈な禅も大切だと思いますが、私は好きにはなれないですね。

趙州さんの、『ヘッ、問題を断ち切る必要なんてないんだよ。始めから問題なんて、どこにもないんだからね』、そんな趙州さんの禅がいいなあ。

泥んこ靴をサッと脱ぎ

ヒョイと頭に載せてゆく

一番下が、一番上で、

一番上が、一番下

何が何やらさっぱり分からん

分からんなりで、スタスタ歩く

その先に、夏の青空

モクモク、モリモリ、真っ白の雲