立花大敬先生のワンデイ・メッセージを紹介しています。
ぜひ、公式ブログも読んでみてください、きっと何かの気づきがあると思います。
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立花大敬青空ひろば
私はもうすぐ70歳(当時)になろうとしているのですが、まだ学校からもっと教えてくれというお呼びがかかってきて、4月からも、一番荷の重い高校3年生の物理を担当することになっています。
これだけ長く授業していれば、スイスイと、苦労なしに授業出来るだろうと思われるかも知れませんが、今でも教科書を読み返すと、いくらでも疑問が湧いてくるのです。
普通のベテラン先生ならそれを適当にごまかして授業して終わりとするかもしれませんが、私はそれがどうしても出来ないのです。
いったん疑問点が出てくると、それについて文献を調べたり、それでも解決出来ない疑問であれば、それが解決するまで、トコトン考えます。
坐禅の最中も、もちろん考えることは中断出来ません。寝ている間もズッと考え続けています。今年に入っても、三日三晩考え続けたということがありました。
そして、ある時、パッと解答が閃いて、その閃きを生徒向けにイメージ化して授業で示すことが出来た時、生徒の理解が一層深くなるのです。
「教師の授業力」は、先生の頭のよさで決まるわけではないのです。
私の「頭」は、私が勤める学校の先生方よりは少し劣っているなあと自覚していますが、疑問を見いだす能力、しつこく考え続ける粘り強さは、他の先生方より勝れているのかも知れません。