大敬先生のワンデイ・メッセージを紹介しています。
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立花大敬青空ひろば

 

(前日の続き)

さあ、ここからの話は途方もなくなります。だから、禅の会で少しこの話をしたことがあるのですが、大半の方は『さっぱり分からん』という困った顔をされていました。

これまで、『今・ココ』にいのちの全部の体重をかけて、しかも、どの『今・ココ』にも執着しないという生き方を説明しました。

しかし、本当は『今・ココ』を見た人はいないし、聞いた人も、触れた人もいません。

どうしてかと言いますと、『今・ココ』を体験したと思った瞬間、もう次の『今・ココ』に移っています。目で見たとしても、対象物から出た光線が、目に入り、神経を経由して、頭脳に到り、モノとして認識されるまでには、時間がかかります。わずか数秒のことかも知れないけれど、『今・ココ』の光景として認識した時には、その光景はすでに過去に流れ去ったもの、もうナイモノなんです。ですから、本当の『今・ココ』を捉えた人は誰もいません。

ですから、私たちは、『今・ココ』を決してみたことがないし、これからの永久に見ることはありません。また、もちろんのこと、『今・ココ』を聞くこともできないのです。つまり、本当は私たちは、何も見ていないのだし、何も聞いていないし、何も行動していないのです。(次の日に続く)