大敬先生のワンデイ・メッセージを紹介しています。
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立花大敬青空ひろば

 

(前日の続き)

<第4幕>

百丈は、この後、馬祖のもとを離れ、武者修行の旅に出て、十年後、再び馬祖のもとに帰ってきました。

馬祖が自室で坐禅しているところに、百丈がやってきました。それを見て馬祖は払子(ほっす)を手に取って持ち上げました。

百丈はたずねます。「この用に<即する>のですか、この用に<離する>のですか」

馬祖は払子をもとの位置にもどします。しばらくして今度は馬祖がたずねます。「君は以後、どのように人のために尽くすつもりか」

百丈は馬祖の払子を持ち上げ、もとの位置に戻します。

すると、馬祖は、「カーッ」と、一喝します。その途端、百丈は大悟しました。

後年、百丈は弟子の黄檗にこの経験を語って、「わしはその時から三日間耳聾(耳が聞こえなくなって)になってしまったよ」と言ったそうです。

それを聞いて、黄檗は驚いて舌を出したそうです。

(次の日に続く)