大敬先生のワンデイ・メッセージを紹介しています。
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立花大敬青空ひろば

 

(前日の続き)

形の世界に表現されたモノゴトが「有」です。

 

そして、すでに形(有)となったモノは、実はもう無いのです。形の世界に表現された途端に、そのモノゴトは「無」の状態に復帰しているのです。

 

仏教の理論に、<刹那消滅(せつな しょうめつ)>というのがあって、一瞬、一瞬、世界は立ち上がり、一瞬、一瞬、世界は消滅しているのです。仏さまのように、境地が高い方は、その一瞬、一瞬の世界の創造、消滅を認識できるのです。

 

ですから、仏さまは、常に生まれたてほやほやの、ピカピカの一年生の世界を観ているんだということになりますね。

 

それに比べて、私たちは、心に重みがありますね。物理学の用語では、<慣性>と呼ぶものが心にもあるのです。

 

仏様の心には、もはや慣性はないので、これまでの過去の、運命の軌道にかかわらず、人生の次の道を自由に決めて、その方向に出発できます。

 

しかし、心にまだ慣性がある人は、過去の人生の軌道の延長の道に進んでしまうことになりがちなのです。

 

ですから、坐禅をしたり、お経をあげたりして、心を軽くすることが大切なのです。

 

そうなれば、お釈迦様ほどでは無いにしても、心の軽さに応じて、自分の人生の軌道を自由に変更できるようになるのです。(次の日に続く)