大敬先生のワンデイ・メッセージを紹介しています。
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立花大敬青空ひろば
(前日の続き)
『潜行密用(せんこうみつよう)は愚(ぐ)の如く、魯(ろ)の如し。よく相続するを主中の主(しゅちゅうのしゅ)と名付く』という洞山(とうざん)禅師の言葉があります。
『潜行密用』とは、今・ココの一行に身を潜ませて、自分というものが消えているということ。
『密用』とは、今・ココの一動作に密着して(ピッタリひとつになって)、過去にも、未来にもぶれていないということです。
そういうあり方が出来ているとき、周りの人には、その人が『愚の如く、魯の如し』つまり、愚か者のように見えるというのです。
この公案の倶胝さんがまさしくそうですね。庵から一生涯離れず、ひたすら真言を唱え、世に知られることもなく、世に出ようともしませんでした。
もっとすごいのは、実は倶胝さんの本名は不明なのです(倶胝は周囲の人が付けたあだ名)。生年、没年も分からず、経歴もここで紹介した以外一切分かりません。すごい身の隠しぶり、潜行ぶりですね。(次の日に続く)