大敬先生のワンデイ・メッセージを紹介します。

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立花大敬青空ひろば

 

 

中国古代の殷(商)の国を建国したのが湯王です。

彼が森を歩いていると、部下たちが狩りをしていました。コの字型に網を張って、その中に鳥や獣を追い込む猟です。古代のことですから、狩りのはじめに神官が呪文を称えます。その文句は『森中のすべての鳥や獣は残らずこの中に入れ』という意味のものでした。

それを聞いた湯王は言います。「それはいけない。そんな呪文を称えて狩りをすれば、森の守護神や霊たちは決して黙っていないだろう。きっと厳しいしっぺ返しが私たちにやってくるはずだ」

そうして、正面の網だけを残して、右と左の網を撤去させました。そして、『右に行きたいものは右に行きなさい。左に進みたいものは左に行きなさい。行くところがないもの(もうすでに寿命が尽きてしまっている鳥や獣)は、真っ直ぐ進みなさい』このような意味の呪文を称えるよう言いました。

そういう徳の高い方でしたから、夏の国が滅びた時、諸侯は湯王を盟主として推挙して「殷」の国が誕生したのです。