(写真:学生たちが立法院を退去した後、警官が屋根の上に立っている様子)


今月2回目の台湾!
最初は雨でやや肌寒い日が続いてたけれども、昨日から初夏を思わせる陽気になりました。
そして昨晩は台湾の学生運動の節目の日でもありました。
24日続いた立法院を占拠していた学生たちが、立法院を退去したのです。
ただし、これで運動が終わったのではなく、これからは各地で地道に草の根運動を続け、
必要があればまたその時々に集まり、声を上げるということを誓っていました。

今回初めて学生運動を自分の目で見てきて、いろいろと考えさせられました。
テレビの映像で見たことのある日本の1960年代に起きた学生運動の印象が強く、その思いで台湾の現場に足を運んだら、想像していたのと全く違っていたことに驚きました。
大規模な学園祭という感じの平和なムードが漂い、この人たちが本当に「占拠」という行為を支えているのかと疑いたくなりました。
もちろん最初のころはもっと緊張感があり、緊迫した場面もあったのだと思いますが、私が現場に行ったのは4月に入ってから。立法院前のメインの通りを歩けば、「お水いらない?」とペットボトルを差し出し、声をかけてくれる学生たちや、ビスケットを渡してくれる人がいて、医療班の姿や放送、宣伝を請け負うブースもありました。

取った行動の良し悪しにはもちろん賛否両論あるとところだと思いますが、自分たちで考え、秩序ある組織形態を作り出した台湾の学生たちの行動力に、大人の誰もが
「台湾には未来と希望がある」
と強く感じていたことを肌で感じました。



こんな中、私は自分の新書発売の宣伝でいくつかのラジオと雑誌、新聞の取材を受けています。
まず今日の夜
●20:10~21:00  中廣新聞網AM648」
胡忠信さんとの対談が放送されます!


そして今晩は日台の作家交流会の一日目。
窪美澄さんと張維中さんとの対談で、テーマは食と家族。
窪さんと張さんを含め、先日会食したのですが、お二人ともとっても素敵な方でした。
永康街の鼎泰豊の横の金石堂書店にて19:30~21:00です。
日本語での対談なので、是非小籠包を食べ終わった後に、お友達とお越しくださいませ!

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文藝春秋5月号(4/10発売)「オヤジとおふくろ」への寄稿