私は、2.5次元舞台もミュージカルもあまり得意ではないのですが、その理由が「現実離れしたキャラデザ」と「歌う理由の分からなさ」にありまして…(全部が全部そうではないというのも分かってはいるのですが、個人的な好みのお話です…)
でも本作は、徹頭徹尾【子どもに科学への興味を持ってもらうため】の演出になっていたので、「だからわかりやすい表現なんだ!」と受け入れやすかったです。
上演時間100分のうち3回、科学実験のミニコーナーが挟まるのも、約30分に一回ブレイクタイムがあることになり、集中力への配慮も行き届いてました。これ、大人もありがたいですからね😌
ロケット風船やシャボン玉が会場中に飛び交い、演者の「科学、楽しかったか!?」の質問に元気に応える子どもの姿を見て「作品の魅力が凝縮されてる…!生で観られてよかったなあ!」とつくづく思いましたね。舞台は観客のリアクションも込みで作品だと思っているので。
原作の脚色・キャストの演技も素晴らしく、歌はあっても「ここは演技として、しっかり台詞として言ってほしい!」というポイントを外さなかったのも嬉しかったです。
いちから文明を立て直そうとする天才科学少年の主人公が科学に興味を持ったきっかけ、エジソンの白熱電球を完成させるに至るラスト、歌もセリフもなく、役者の演技だけを見せてバンっと綺麗に終わるところが最高でした。
私は去年、コロナによる上演中止で観られなかったので、再演してくれて本当に嬉しかったです…!生で観られて良かった。
残りの神戸公演も無事に完走してほしいですね✨