11/14 パワーハラスメント
登場人物
40歳 営業部所属 バリバリ営業マン
20歳 サービス部所属 新人サービスマン
20歳の新人は普段は現場作業が主な仕事。
今日はたまたま現場が無く、社内での業務となっていた。
社内業務といっても報告書の作成ができるわけでもなく、自習などに時間を費やしていた。
その時、40歳営業マンが20歳のサービスマンに向かって突然こう言い放った。
営業マン「○○(新人くんの苗字)、いま何やってる?」
20歳の新人は小さな声で恥ずかしそうにこう答えた。
新人「いや、今は特に何も・・・」
営業マン「え?なに?聞こえない!」
それは社内に響き渡るほど大きくはっきりとした声だった。
てっきり俺は営業マンが新人君に仕事でも頼むのかと思った。
しかし、実際は違った。
上司に向かって「○○、やること無いみたいですよ(笑)」
おそらく上司は新人くんに仕事が無いことを重々承知していた。
いわゆる『手待ち時間』になっていることなど社内の誰もが知っていた。
40歳営業マンからしたら、自分は忙しく仕事に追われている。
新人であっても、社内でまったりしていることが気にいらなかったのだと思う。
しかし、20歳の新人と40歳のベテラン営業マンでは、与えられている立場が違う。
仕事が違う。
おまけに、部署まで違う。(上司は一緒)
オレも何度も経験しているからわかることだが、周りがガツガツ業務をこなしている中、一人やることが無いという状況は周りが思うほど、気楽な状況ではない。
なんとも居たたまれなく、自分の無力感を否応なしに突きつけられ、社内での存在意義を自問自答しなければならない。
ある程度、社会経験を積めば、仕事してる『ふり』は出来るようになる。
しかし、彼は20歳の若者。
『ふり』をするズルさは身についていない。
そんな状況において、社内全体に響き渡るような声で、
「こいつ、何も仕事してないよ!!」
などと言われたほうは、どんな気持ちだっただろうか。
例えば、40歳営業マンが20歳の新人の面倒を見るならば、まだ話がわかる。
何していいかわからないだろうから、何か仕事を与えてあげてよ。
そういう気持ちなら言い方が悪かったとしてもまだいい。
しかし、そのあと、40歳営業マンは外回りに出てしまった。
ただ、優越感に浸りたかったのか、ただ小バカにしたかったのか。
真意はわからない。
そして、20歳の新人君の心が傷ついたと思うのが、もし社内でオレ一人だったとしたら、この会社はどうかしてる。。。
20歳の彼が、マイペースで素直なことが唯一の救いではある。
嫌がらせではなく、本気で心配してくれたんだと受け止める素直さが彼にはあるから。