◆第95回高校野球選手権石川大会 ▽2回戦 能登1─2小松大谷=延長11回=(18日・石川県立) 2回戦8試合が行われた。石川工は先発の百万大貴(3年)が味方の4失策に耐え、147球の2失点完投。打線も17安打10得点で援護し、今春の2回戦で敗れた鵬学園に雪辱した。部員登録8人の能登は、シード校の小松大谷を相手に延長戦に持ち込む大健闘。エース右腕・久山脩悟(3年)が投打で活躍したが、11回に力尽きた。3回戦は20日から始まる。

 正部員8人の能登が、シード校の強豪、小松大谷をあと一歩まで追いつめた。接戦の末に惜しくも敗退。号泣する選手もいたが、エースの久山は「今まで以上に自分たちの力を出せた。延長戦では、ちょっとでも長く野球をやりたかった」と試合後は笑顔を浮かべた。

 有力選手の集まる小松大谷と違い、全員が地元出身。ベンチ入り13人中、本来の野球部員は8人。残り5人は寄せ集めたチームだったが、先制点を奪ったのは能登だった。6回2死二塁で、4番・久山が、外角低めのストレートに反応。「バットで追いかけて当てただけ。点が入って良かった」。強敵を慌てさせる先制点を奪った。

 その後はエースが力投。4失策のほか細かなミスも多かったが「攻めて出たミスなら構わない。疲れはあったけど気合を入れた」。だが“金星”目前の8回、同点に追い付かれ、11回に2連打を浴びて力尽きた。

 秋からは再び部員不足となるが「人数がそろわなくて苦労もあったが、今日の試合を忘れないでほしい」と久山。野球ができる喜びを後輩に引き継ぎ、グラウンドを後にした。

(2013年7月19日06時00分 スポーツ報知)

 ◆第95回高校野球選手権 神奈川大会 ▽3回戦 桐蔭学園8─2舞岡(18日・横浜) 神奈川では、今夏限りで勇退する土屋恵三郎監督(59)率いる桐蔭学園のエース左腕・斉藤大将投手(3年)が今大会初登板。2回4奪三振の投球を見せた。19日は甲子園一番乗りをかけ、北北海道で決勝が行われる。

 最後の打者を力いっぱいの直球で空振り三振に打ち取ると、桐蔭学園・斉藤は表情を変えずに整列に加わった。春季県大会Vの原動力となったエース左腕が、8回から今大会初登板。「狙ったところに投げることができなかった」と辛口評価でも、2回1安打0封、4奪三振で試合を締めた。

 今夏限りで勇退する土屋監督のため―。春の関東大会を終えた5月、指揮官のラストイヤーを知らされた。「今の自分たちがあるのは、監督の指導のおかげ」。昨夏は決勝で桐光学園の松井裕樹投手(当時2年)と投げ合い、4―11で敗戦。あと一歩のところで逃しただけに、左腕には並々ならぬ決意がある。

 それは土屋監督も同様。「最初のうちはたくさんの選手を使って慣らしておきたい」と、ベンチ入り20人のうち18人の選手を起用した。エースの登板も3回戦を終えて2イニング。7戦を要する神奈川の頂点への夢プランは、はっきりと描かれている。

 関川浩一(現阪神打撃コーチ)や高橋由伸(巨人)ら多くのプロを生んだ名門も、夏の甲子園は99年が最後。「甲子園に行くことで恩返ししたい。大事な試合はここじゃない。まだ先にある」。指揮官の花道を飾るために、エース左腕は徐々にギアを上げる。

(2013年7月19日06時00分 スポーツ報知)

 ◆第95回全国高校野球選手権大会千葉大会 ▽3回戦 千葉英和6―1流山南(18日・袖ケ浦市営) 奈良にも2年生の怪物がいた。智弁学園の4番・岡本和真内野手が、場外弾2発を含む4打数3安打6打点の大暴れ。主砲は、前日(17日)に最速153キロをマークした済美・安楽智大投手(2年)とともに甲子園出場を決め、聖地での怪腕打ちを宣言した。神奈川では、今夏限りで勇退する土屋恵三郎監督(59)率いる桐蔭学園のエース左腕・斉藤大将投手(3年)が今大会初登板。2回4奪三振の投球を見せた。19日は甲子園一番乗りをかけ、北北海道で決勝が行われる。

 投げ込まれた直球が、捕手のミットを強くたたく。千葉英和のエース右腕・小又圭甫投手(3年)が自己最速を4キロ更新する147キロを計測し、6回3安打1失点。1月に左手首を骨折した影響を感じさせない圧巻のマウンドで、チームを4回戦へ導いた。

 故障を力に変えた。バスケットボールの授業中に左手首を骨折し、春の県大会は背番号18。4試合すべてに投げたが「夏はお前だぞ」という伊藤修次監督(45)の言葉を励みに毎日、ポール間走と5種類の短距離ダッシュを15本ずつ繰り返してきた。「147キロはびっくり。走り込みが生きたかな」。下半身強化が球速アップにつながった。

 「困ったら何も考えず直球を投げ込みます」と、球威に絶対の自信を持つ右腕。骨折を力に変えた男が、チームを春夏通じて初めての甲子園へ導く。

(2013年7月19日06時00分 スポーツ報知)

 ◆第95回全国高校野球選手権広島大会 ▽2回戦 広陵7―0賀茂=7回コールド=(18日・東広島運動公園) 奈良では智弁学園・岡本和真内野手(2年)が、場外弾2発を含む4打数3安打6打点。コールド勝ちに導いた主砲は、前日(17日)に最速153キロをマークした済美・安楽智大投手(2年)とともに甲子園出場を決め、聖地で怪物右腕を撃破すると宣言した。広島では、センバツ2回戦で安楽と死闘を演じた広陵・下石涼太投手(3年)が、5回46球の省エネ投法で勝利した。19日は甲子園一番乗りをかけ、北北海道で決勝が行われる。

 愛媛の怪物と再び投げ合う日を見据え、モデルチェンジした。広陵・下石が今夏初戦の賀茂戦に5回まで登板し、わずか46球の省エネ投球。「この夏はとにかく球数を減らして、打たせて取る投球を」と、必要以上の力みを排して1安打無失点に封じた。

 全力で投げれば直球は140キロ台中盤を計測する。しかし、今春のセンバツ2回戦の済美戦で3―4でサヨナラ負けした経験が、右腕の意識を変えさせた。1学年下の安楽と投げ合い、延長13回、219球で力尽きた。

 「悔しかった。一球の重みが分かった。(この夏は)みんなで勝って喜びたい」。夏を迎え、頂点までの長丁場を乗り切るためにコントロールを重視して打たせて取る投球を追求。「今は8割ぐらい(の力)の意識」とポンポンとテンポよく投げ込み、1イニング平均10球未満で料理した。

 攻撃陣も7得点し、7回コールドで快勝発進。中井哲之監督(51)は「済美戦の敗戦が本当に悔しいみたい。スピードにとらわれなくなった。本当に(安楽に)勝ちたいんだろうなと思う」と背番号1の成長に目を細めた。

(2013年7月19日06時00分 スポーツ報知)

 ◆第95回全国高校野球選手権 京都大会 ▽2回戦 洛南3—1京産大付(18日・福知山) “桐生トレ”で、洛南が完璧なスタートダッシュを決めた。先発・青木大(3年)が、9回5安打1失点の完投。打っても6回に右越えソロを運び「バックがよく守ってくれた。1本出たのもうれしい」と喜んだ。 学校で隣のクラスの桐生祥秀が、4月に陸上100メートルで日本歴代2位となる10秒01をマークした。時の人となった同級生に、殊勲の左腕は「あっちは世界レベル。同じ空気を吸っているだけです」。恐れ多くて会話したことはないというが、昨オフは校内のグラウンドで陸上部と一緒にランニング。ウエートトレの際には桐生をじっくり観察し、下半身や体幹強化のコツをこっそり盗んだ。 毎年、京大に80人以上が合格する京都随一の進学校。野球部は創部5年目で夏は昨年に初勝利。今夏は2勝を目指すナインのもうひとつの目標は「なんとか桐生に話しかけること」だ。

(2013年7月19日06時00分 スポーツ報知)