第85回記念選抜高校野球大会(22日開幕、甲子園)に出場する北照(北海道)は20日、和歌山・有田市内で箕島(和歌山)、岸和田産(大阪)と大会前最後の練習試合を行った。箕島戦に2番手で救援した背番号13の山田宏夢(2年)が、3回無失点と好投。これで練習試合5試合で18イニングを投げて1失点と、エース大串和弥(3年)に次ぐ左腕として急成長を遂げた。
好調の要因は、河上敬也監督(53)の助言で、肘の位置を本来のスリークオーターからサイド気味に下げたこと。山田は「中学時代に戻った感じ。直球は制球が良くなり、スライダーはキレが増しました。今は打たれる気がしません」と手応えをつかんでいる。スリークオーター時代はカーブとチェンジアップを投げていた。現在は直球とスライダーだけで打者を翻弄(ほんろう)している。
登板した全5試合で力を発揮し、河上監督も「山田は成長したね」とうれしそう。特に先発した17日の興国(大阪)戦では、8回2安打無四球の9奪三振と、三塁を踏ませぬ好投で8個の「0」を並べた。投球のテンポが良く、守備にもリズムを与えるなど好循環を生んでいる。
小樽向陽中3年の時、硬式の小樽シニアで投手兼内野手として全国選抜4強、日本選手権8強に貢献した。北照では昨秋、公式戦3試合に登板したが、計3回2失点と目立った結果はなかった。山田の成長もあり、チームは7勝1敗で練習試合を打ち上げ、第3日(24日)の菰野(三重)戦に挑む。2年生左腕は「甲子園で投げたい」と短い言葉に力を込めた。
[2013年3月21日12時32分 紙面から]