◆第95回全国高校野球選手権大会 北北海道大会 ▽準々決勝 駒大岩見沢8―11旭川南(16日・旭川スタルヒン) 北北海道大会で、来年3月に閉校する駒大岩見沢が8―11で旭川南に敗れ、1964年創部以来50年の歴史に幕を閉じた。最大7点差をつけられた“ヒグマ打線”が意地の追い上げを見せたが及ばなかった。
駒大岩見沢の「歴史」が終わった。目を真っ赤に腫らしたナインがスタンドに一礼する。自然と涙があふれる。ベンチに戻っても地面に顔を埋め、しばらく立ち上がれない。スタンドからは「胸を張れ」と声が飛んだ。総監督の佐々木啓司部長(57)は「最後までよくやった。夢じゃなかった。いい現実だった」と15人の選手をねぎらった。
2時間18分。「ヒグマ戦士」の意地は刻んだ。初回にいきなり3失点も、その裏に3番・黒田天斗三塁手の2ランで1点差に。5回までに7点差をつけられたが、粘りを見せ3点差まで詰め寄った。佐々木総監督は「最後、最後と言われ、注目されながら(監督や選手は)頑張った」と目を細めた。
1964年に創部し、これまで春夏12度の甲子園出場。スタンドにはOBも集結し、最後の戦いを目に焼き付けた。後援会組織・竹栴会(ちくせんかい)の鈴木敏也会長(52)は佐々木総監督の教え子1期生。「勝負の世界だから『最後』はいつか来るとOBも分かっている。それが甲子園につながればという思いでした」
この日は、駒大苫小牧の吹奏楽局とチアリーディング部も友情応援に駆け付けた。ファンに愛されながら戦い抜いた駒岩最後の夏。佐々木達也監督(29)も「OBの方をはじめ、近所のおじさんや子どもが応援してくれたことが選手のプライドになり成長につながったと思う」と感謝した。
戦い抜いた最後の夏。松本亮投手(3年)は「これまでの伝統と、僕たちの夏が終わるんだと思いました。でも駒大岩見沢で野球がやれてよかった」。旭川スタルヒンの大声援を浴び、駒大岩見沢が歴史の幕を下ろした。
(2013年7月17日06時00分 スポーツ報知)