毎日新聞 2012年08月14日 東京朝刊

 ◇第6日(13日・甲子園)

 ▽第4試合=2回戦

県岐阜商(岐阜)

  000000100=1

  10011201×=6

新潟明訓(新潟)

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 小技を使って効率的に攻めた新潟明訓が完勝。一回に池田の併殺打の間に1点を先取すると、四回無死一、三塁から石山のスクイズ(記録は内野安打)で加点。五、六、八回には出塁した先頭打者を犠打で送り、追加点につなげた。竹石も要所を締めて完投勝利。県岐阜商は打線のつながりを欠き、高橋の本塁打による1点に終わった。

 ◇県岐阜商・高橋が一矢

 ○…県岐阜商で一矢を報いるアーチを架けたのは5番・高橋だった。先頭で迎えた七回。直球を狙っていたが、来たのは外寄りのスライダー。しかし、「しっかり(球が来るまで)待てたのが良かった」。大きく体勢を崩さずに捉え、左翼席に運んだ。ただ、チームとしては新潟明訓・竹石に対し、「抜けてきた球を上からたたけず、フライになった」と敗因を分析。「一発打ったことより、負けたことが悔しい」と落胆していた。

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 ■白球を追って

 ◇竹石1失点完投

 春は一球も投げられなかった新潟明訓の竹石。新潟大会を一人で投げ切っただけでなく、自身初の甲子園でもマウンドを守り抜いた。

 一回、先頭の県岐阜商・武藤への4球目は自己最速を更新する143キロを記録した。捕手の宮島は「球が伸びている」と直球中心にリード。高めに浮くこともあったが変化球は低めに集まり、竹石は「スライダーが低い分、高めが生きた」。高低を使って1失点で完投し、「記憶にない」という無四死球で勝利を飾った。

 今年の4月上旬、右肘を痛めたが、診断は「夏は間に合う」。竹石は「だったらやれることを」と毎日10キロのランニングで下半身強化に努めた。6月に再び投げ始めた時には「球の切れが上がったかな」と成果を感じた。加えて、スタミナ向上にもつながり新潟大会6試合すべてを完投し、甲子園でも完投を果たした。

 今大会限りで佐藤監督が勇退するため、「一試合でも長く」と竹石。「次も気を引き締めていきます」。次戦に向け、早々に気持ちを切り替えた。