毎日新聞 2012年10月28日 20時35分

 秋季高校野球地区大会は28日、東京の決勝は安田学園が早稲田実との接戦を制し初優勝した。東海は決勝で県岐阜商(岐阜)が菰野(三重)を破り、51年ぶり4回目の優勝を果たした。

 中国は岩国商、岩国の山口勢と、広陵(広島)、関西(岡山)が4強入り。四国では徳島商が逆転サヨナラ勝ちし、鳴門も大差で勝って徳島勢2校が準決勝進出を決めたほか、済美(愛媛)と高知(高知)が4強に勝ち上がった。九州は長崎日大(長崎)が延長十三回、サヨナラ勝ち。久留米商(福岡)も準々決勝に駒を進めた。

 関東と近畿は雨のため順延となった。

 ◇詰め寄られても好守連発

 秋の東京大会で初の決勝進出を果たした安田学園が、のびのびと持ち味を発揮した。

 二回、深見の二塁打と犠打、四球で1死一、三塁。本宮がセーフティースクイズを成功させ(記録は内野安打)、さらに敵失で加点。流れを引き寄せた。

 五回にソロで1点差とされた後が粘り強かった。六回は、右前打で三塁を狙った一塁走者を右翼手の本宮の好返球で刺した。八回2死一、二塁で左前に落ちようかという飛球は、遊撃手の小山拓が的確に落下点を見定めて好捕し、ピンチを切り抜けた。

 社会人の明治生命(現明治安田生命)で監督を務め、安田学園は就任4年目の森泉監督が、練習で重視してきたのがバントと守備。その監督が、「本番でここまで出せるとは」と選手をたたえた。

 投手を除く先発の平均身長が169センチの小柄なチーム。それでも、「当たり前のことをしっかりやれば、できると信じていた」。主将の渋谷が胸を張った。