毎日新聞 2012年08月21日 地方版
◇対戦相手、深夜まで徹底分析
第94回全国高校野球選手権大会(日本高野連など主催)で8年ぶりに8強進出を果たした東海大甲府。躍進を陰で支えているのは、視察や映像で対戦相手の特徴を研究し、対策を練る「分析班」だ。選手を支えるために一緒に戦っている。
分析班の加藤健人さん(3年)は「何よりもチームに勝ってほしい。勝って少しでも長く甲子園にいて、喜びを共有したい」と話す。ナインが実力を発揮し、少しでも試合を優位に運べるようにと分析の日々が続く。
分析には、甲子園に帯同している3年生部員13人があたる。連日対戦相手の試合が記録されたDVDを繰り返し視聴。投手の配球傾向や投球フォームの癖、相手打者の得意コースや打ち取り方、最近の好不調などを分析できるまで繰り返し見続ける。
日中はナインの練習を補助し、分析は練習後から。甲子園では、勝ち進むごとに試合までの間隔が短くなるため、作業は午前1~2時に及ぶこともある。しかし作業は全く苦にならない。分析にあたる渡辺怜さん(3年)は「少しでも相手の特徴が分かることでチームの力になりたい」と力強く語る。
秋谷俊作選手(3年)は「分析のおかげで、打席では狙い球が絞れ、守備でも打球の方向が読みやすくなる。夜遅くまでやってくれているのを知っているので、プレーでその気持ちに応えたい」とチーム一丸で戦う決意を見せる。
同校は大会第13日の21日、第1試合(午前9時開始)で作新学院(栃木)と、4強入りをかけて対戦する。