毎日新聞 2012年10月02日 地方版

 第65回秋季東海地区高校野球県大会(県高野連主催、毎日新聞社後援)は1日、県営松阪球場で準決勝2試合が行われ、いなべ総合と菰野が東海大会進出を決めた。いなべ総合は2年連続3回目、菰野は3年連続6回目の出場。

 いなべ総合は小刻みに加点し、津商に付け入る隙(すき)を与えなかった。菰野は劣勢をはねのけて中盤で大量点を挙げ、久居を退けた。

 決勝は2日午後0時半から、東海大会出場をかけた3位決定戦は午前10時から、同球場で行われる。

 ○…県営松阪球場

 ◇津商、10残塁響く

 ▽準決勝

いなべ総合

  002011001=5

  000000000=0

津商

 (い)岡-中園

 (津)矢口、森山-清水

▽本塁打 中園(い)

▽二塁打 伊藤2(い)

 いなべ総合は三回、1死一、三塁で伊藤が適時二塁打を放ち2点を先制。五回以降も中園の左越え本塁打などで着実に加点し、試合を優位に進めた。先発の岡は被安打5で完封。津商は残塁10と打線がつながらなかった。

 ◇危機後に好機信じ

 ○…「ピンチピンチチャンスチャンスランランラン」。失点の危機を迎え、津商の選手たちがマウンドに集まる度に、スタンドから歌声が響いた。考案した相馬徳人主将(2年)は「ピンチの後にチャンスがあると信じ、ナインには明るくプレーしてほしくて」と語る。県大会初先発の矢口裕也投手(1年)は「歌が聞こえて気楽に投げられた」。敗れはしたが、3位決定戦に向け、相馬主将は「絶対に負けられないピンチの局面だが、東海大会に出るチャンスと思って、いつも通り戦う」と笑顔。

 ◇久居、先制及ばず

 ▽同

久居 100100=2

菰野 010704=12

 (六回コールド)

 (久)西田、寺野、加藤、北村-大西

 (菰)山中-大野

▽本塁打 山中、佐治(菰)

▽三塁打 寺田(久)吉冨(菰)

▽二塁打 小林、秋豆、小川、山中、大野(菰)

 菰野は16安打12点の猛攻で快勝した。1点を勝ち越された直後の四回2死二塁、佐治の右越え本塁打で逆転すると打線がつながった。打者12人、8長短打で7得点し、試合を決めた。久居は先制したが、及ばなかった。

 ◇流れ変えた本塁打

 ○…先行を許す苦しい展開の菰野を救ったのは8番打者の伏兵、佐治勇輝内野手(2年)だった。1点を追う四回2死二塁、高めに浮いた変化球をすくい上げると打球はグングン伸び、右翼席へ。公式戦第1号で、チームは息を吹き返した。167センチと小柄だが、打力を買われて県大会から起用され、期待に応えている。「ホームランに仲間が続いて(打って)くれてうれしかった。調子が良いので決勝でも打ちたい」。はにかみながら、ラッキーボーイは強く誓った。

〔三重版〕