毎日新聞 2012年08月02日 地方版

 光星学院高野球部を春夏通算8回、甲子園に導いた金沢成奉(せいほう)総監督(45)が今月末で退任し、9月1日付で茨城県日立市の明秀学園日立高の野球部監督に就任することが1日、分かった。

 金沢氏によると、5月に同高から打診があり、同月下旬に受諾。6月末に本契約を交わした。同高は04年の夏の茨城大会4強の私立校だが、甲子園の出場はまだなく、“名将”の指導力に期待した起用とみられる。川和直人現監督は東北福祉大時代の後輩で、金沢氏は2年前から月1回、バッティングなどを指導していた。川和氏は野球部副部長か総監督に就任する予定。

 光星学院は昨夏、今春の甲子園準優勝校で今夏も春夏通算12回目の甲子園に臨む。金沢氏は95年に監督に就任し、春夏各4回、甲子園出場を果たして00年夏には4強に進出。同高が全国の強豪に加わる礎を築いた。10年4月からは総監督としてチームを支えてきた。教え子には福岡ソフトバンクホークスの下沖勇樹投手や巨人の坂本勇人選手などがいる。

 総監督退任についてナインには夏の青森大会で優勝した翌日の7月27日、八戸市の同高グラウンドで告げた。うわさで知っている選手も多く、驚いた様子はなかったという。夏の甲子園には10日まで同行する。

 移籍理由について、金沢氏は毎日新聞の取材に対し「田村(龍弘主将)の代が卒業するまで面倒を見ると選手たちと約束していて、迷ったが、野球人としてチームを率いて日本一を目指す好機を物にしたかった」と強調。「光星も就任当初は甲子園に出たことがなかった。光星で培ってきた攻撃的な野球で、日本一に必ずなる」と、新天地への意気込みを語った。

 今夏、初の全国制覇を目指す光星ナインには「センバツ後、『このままでは日本一になれない。遺言だと思って、もう一度仕切り直して』とお願いした。春とは見違えるような強さで(青森大会に)優勝してくれた。甲子園でも活躍が期待できる」とエールを送った。