毎日新聞 2012年07月14日 地方版

 第94回全国高校野球選手権和歌山大会(県高野連、朝日新聞社主催)が13日、和歌山市毛見の県営紀三井寺球場で開幕した。40校39チームが甲子園を目指す。前回優勝の智弁和歌山が8連覇を狙うが、実力伯仲で熱戦が繰り広げられそう。開会式の後、2試合があり耐久と新翔が勝ち進んだ。新翔の夏の大会勝利は新宮商業時代を含め13年ぶり。決勝は28日に予定されている。

 ▽1回戦

紀北農芸

  010000020=3

  32000004×=9

耐久

 耐久は一回、金森、大前が連打。2死一、二塁から勝丸の二塁打で先制し、白井も適時打を放ちリードを広げた。八回にも4連打などで突き放した。紀北農芸は八回、1死一塁から高瀬の二塁打などで2点差まで迫ったが続かなかった。

新翔

  301000101=6

  110003000=5

向陽

 白熱したシーソーゲームを新翔が制した。新翔は同点の九回、死球の安田を二塁に送り、4番小西が中前に適時打を放ち土壇場で勝ち越し。そのまま逃げ切った。向陽は六回に辻本、岡田の連続適時打などで逆転したが14残塁が響いた。

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 ■熱球

 ◇最高の仲間と奮闘--大谷卓也主将・向陽3年

 初の夏の大会出場で気合が入っていた。遊撃手として1年生投手を後ろから盛んに鼓舞。初回に先制を許したが、二回には先頭打者で左前打を放ち、2点目のホームを踏んだ。同点の八回。二死一、三塁の好機で打席が回ってきた。しかし、三振。それでも「まだ折れたらだめだ。九回がある。ここから元気出して盛り上げなければ」。最後まで主将として奮闘した。

 「最初はまとまりがないチームだった」が、練習や片付けで率先して動き、チームを引っ張ってきた。「今までやってきたことを全部出そうと思ったが……」と無念さを浮かべつつも「今後はかけがえのない最高の仲間と一生付き合っていきたい」と涙をぬぐった。