来春のセンバツ甲子園につながる秋季全道高校野球大会が、きょう10月1日、開幕する。前日の30日は札幌円山、麻生球場で公式練習が行われた。秋の全道初出場となる函館大谷は部員がたった10人。後藤永匡監督(35)が投手、松木久嗣部長(24)が捕手を務め、練習時間の全てを使用し打撃練習を行った。部員は少ないがチームワークを発揮し、2日の富良野戦で初勝利を目指す。連覇を狙う北照もグラウンドの感触を確かめ、3日の初戦に備えた。
練習開始と同時にグラウンドに校歌が流れると、函館大谷ナインがホームベース上に整列した。公式戦初勝利を見据えた予行演習。石川雄太主将(2年)は「勝った時の景色を見ておいて、(本番に)もう1回見ようと話しました」と初戦に向けて気持ちを引き締めた。
公式練習も「全員野球」だった。20分間の練習では、投手の投げ込み以外は全てフリー打撃。試合当日はシートノックで守備練習ができるため、この日は打撃練習を行い打席の雰囲気を確かめた。
練習では、人数が少ないため後藤監督と松木部長が初バッテリーを組み練習をサポート。スタッフも含めた12人で汗を流した。投手を務めるのは大学以来と言う後藤監督は「(部長とは)初めてのコンビ。一番汗をかきました」と冗談交じりに話しながらも、選手の状態をしっかりと確認した。
監督を相手に初めて打撃練習をした石川主将は「朝練の時からピッチング練習していました。でも、円山で打撃練習ができるのはうれしいです」と笑顔を見せる。さらには「監督はみんなとフレンドリー。そういうところも練習が楽しくなるし、向上心にもなる」とリラックスにもつながった。
チームは10人と少ないが、ナインは「練習が多くできる」とプラスに捉える。普段から接する機会も増えるためお互いの性格も理解。声を掛け合うタイミングなども1人1人が把握する。石川主将は「団結力がある。みんな責任感を持ってやってくれる」と話す。
初戦は2日。今夏の北大会4強入りのメンバーが残る富良野と対戦する。「みんなで粘り強い野球をして、まずは1勝したい」。函館大谷ナインが、初めての秋の全道を一丸で戦い抜く。
(2012年10月1日10時15分 スポーツ報知)