毎日新聞 2012年07月13日 地方版
第94回全国高校野球選手権香川大会(県高野連など主催)は12日、高松市生島町のレクザムスタジアムで1回戦3試合が行われた。接戦となった第1試合は観音寺第一が7-5で志度に勝利。伝統校同士の戦いとなった第2試合は坂出が4-2で高松を降した。第3試合は高瀬が8-5で終盤追い上げる多度津を振り切った。
▽1回戦
観音寺第一
010410100=7
010000040=5
志度
(観)土井-山地
(志)吉野-森高
▽三塁打 黒田(志)
▽二塁打 吉野(志)
観音寺第一は1対1で迎えた四回、1死二、三塁の好機から1点をリード。さらに足を絡めた攻撃で、一挙に3点を挙げ、五、七回にも追加点をあげた。志度は6点を追う八回、黒田の右中間適時三塁打や吉野の右越え二塁打などで4点を挙げて反撃したが、あと一歩及ばなかった。
高松
000010001=2
00020101×=4
坂出
(高)坂枝-吉本慎
(坂)辻、田内-岩佐
▽二塁打 森(高)辻、宮武(坂)
坂出は四回、出塁した岩佐が送球エラーの間に生還。さらに辻の左越え適時二塁打などで1点を追加した。六、八回にはいずれも田内のスクイズバントが成功し、2点を加えた。高松は五回、森の左翼線二塁適時打で1点を返し、巻き返しを図ったが、坂出の継投の前に、散発の3安打に抑えられた。
多度津
000011003=5
00200042×=8
高瀬
(多)富田、多田一、橋口-多田隼
(高)三宅、牧-久穂
▽本塁打 富田(多)
▽二塁打 橋口、多田一(多)牧(高)
高瀬は三回2死から短打を集め、敵失などで2点を先取。一時は同点に追いつかれたが、七回、牧の左越え適時二塁打などで一挙4点を奪い、試合の主導権を握った。多度津は九回、3本の長短打を集中する粘りを見せ、3点差まで詰め寄ったが、後続を断たれた。
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■熱球
◇家族に恩返ししたい--黒田浩太中堅手=志度(3年)
「支えてくれた家族に恩返ししたい」。試合前、そう思っていた。
4番打者としての責任感から、帰宅後も夜10時過ぎまで父の仕事場に張ってもらったネットを使い、500本のティーバッティングをこなしてきた。試合で打てなかった日はいつもの倍打った。
母は日々、車で送り迎えしてくれた。妹のあずささん(2年)は野球部マネジャーとして支えてくれる。
6点を追う八回裏の攻撃。「活躍して勝利で恩返ししたい」。2点を返す意地の三塁打を放った。「試合には負けたけど、やり切った。悔いはない」。目尻を下げて笑顔を輝かせた。母には「ありがとうと言いたい」。妹には「もう1年頑張って」と伝えるつもりだ。
あずささんは「負けて悔しい。でも、今まで兄を見てきて……」と感極まって涙を流した。そして、兄をねぎらう言葉を続けた。「みんな喜んどると思うよ。今までお疲れさま」