◆第94回高校野球選手権和歌山大会 ▽準々決勝 近大新宮6x―5和歌山商=延長13回=(25日・紀三井寺)一瞬にして疲れが吹き飛んだかのように、近大新宮の170センチの小さなエース・吉田力登(3年)が勢いよくベンチを飛び出した。延長13回1死一塁から主将・谷口祐也(3年)が右中間へサヨナラ三塁打。春準Vの和歌山商を下し、創部7年目で初めての4強入り。「もう勘弁してと思った。味方が決めてくれると信じてました」。13回、177球をひとりで投げ抜いた吉田の笑顔がはじけた。

 90年に近大付をセンバツVに導いた吉田嗣男監督(65)は試合前に「学校の新しい歴史を作れ」とナインを激励。熱戦を制した教え子に「よく頑張った」と目を細めた。名将に率いられた新鋭校が、和歌山に新たな風を吹き込んでいる。

(2012年7月26日11時14分 スポーツ報知)