毎日新聞 2012年04月04日 地方版
◇夏へ県勢躍進の予感
第84回選抜高校野球大会で初出場ながら4強入りの健大高崎と初勝利は逃したが粘り強い戦いぶりが印象的だった高崎。両校の健闘は、県内の他のチームにも刺激を与え、夏の甲子園での県勢のさらなる飛躍を予感させた。99年夏の桐生第一以来の全国制覇も夢ではない。甲子園での戦いを振り返った。
健大高崎は、持ち味の機動力を生かして甲子園を駆け回った。1回戦の天理戦に圧勝して県勢センバツ17年ぶりの勝利をあげると、準々決勝までの3試合で16盗塁。「機動力の健大」を印象づけ、相手守備陣に恐れられた。また、天理戦は13安打、準々決勝の鳴門戦では15安打と猛打爆発。1日3000回の素振りの成果を大舞台で発揮した。
一方で夏に向けての課題もはっきりした。「走者が出ずに機動力を封じられた時、どのように攻め方を変えるか」(青柳博文監督)。準決勝の大阪桐蔭戦で盗塁ゼロ、竹内司選手(3年)のソロ本塁打だけの得点にとどまったことだ。しかし、長坂拳弥主将(同)は「やってきた野球が間違いではないことがわかった。あと4カ月間で磨きをかければ、全国制覇も夢じゃない」と言葉に力を込めた。
一方の高崎は、1回戦で近江(滋賀)と対戦。「31年ぶりの甲子園で初勝利を」。期待は大きかったが、降雨で2度の延期。万全のコンディションに調整することが難しい中で迎えた一戦だった。それでもアルプス席はチームカラーのえんじ色に染まり、約3000人の大応援団が校歌や応援歌の合唱で、ナインを後押しした。試合は同点で迎えた四回に6安打で一挙4点を奪われたが、島田智史投手(3年)は、「スタンドの声援が力になった。あの回を除けばよく抑えられたと思う」。金子裕紀主将(同)は「経験の差が結果に表れた。夏にもう一度甲子園に立てれば、初勝利をあげる自信はある」と力強く語った。