◆春季高校野球岩手県大会第3日 ▽2回戦 花巻東11x─4専大北上=8回コールド=(25日・八幡平)3県で計18試合が行われた。2回戦が行われた岩手では、花巻東が専大北上と激突。4番の太田知将(かずまさ、3年)の2安打5打点の活躍などで、11―4で8回コールド勝ち。センバツ後初先発した大谷翔平(3年)を援護し、8強入りを決めた。秋田では明桜が本荘に敗れ、福島では準決勝進出4校が決まった。

 右手人さし指を突き立てながら全力で走った。3―3の7回。高校通算51本塁打の3番・大谷がストレートの四球で歩き、1死満塁。絶好機で打席に立った太田が、5球目にバットを振り抜くと、打球は左中間を割った。塁上にいた走者は全員ホームイン。打線がつながり、この回、6得点で専大北上を突き放した。

 チームには投打に異彩を放つ大谷がいる。太田は、大谷がけがで戦列を離れていた昨秋の地区、県大会は3番で打率5割1分7厘だったが、準々決勝、準決勝と4番に座った東北大会では8打数無安打。「4番は嫌だ」と漏らしたこともある。センバツでは、1番を打ったが、大会後、再び3番・大谷の後ろに戻った。

 今月19、20日の関東遠征で気持ちが変わった。19日の富士市立戦、20日の文星芸大付戦と大谷が本塁打を連発。「翔平はホームランばかり打つんで、自分はどうでもいいかなと思った」と、半ば自虐的に開き直った。

 満塁のケースは1年生の時から練習してきた。加えて、佐々木洋監督(36)から「大谷が歩かされることもある」と言われてきた。9―4の8回も無死満塁で同じく左中間へ二塁打を放ってコールドを成立させた。

 「また、翔平が歩かされることもあると思う。今日のように自分の打撃をしたい」。大谷を歩かせても太田がいる。他校のみなさん、自信を取り戻した花巻東の4番にご注意を―。

 ◆大谷6回12Kも「四球で自滅」
8回2/3、11四死球、9失点(自責5)で敗れたセンバツ初戦から65日。花巻東・大谷が公式戦のマウンドに帰ってきた。6回を投げ、被安打は1本、12三振を奪ったが、7四死球で3失点。6回には暴投で1点を献上する場面も。大谷は「四球を連続で出して自滅した部分がある」と分析。球場には5球団6人のスカウトが集結。日本ハム・山田GMは「ボールはセンバツの時よりずっとよくなっている」と目を細めていた。

(2012年5月26日12時15分 スポーツ報知)