◆春季高校野球 岩手県大会 花巻地区予選第4日 ▽代表決定戦 花巻東10x─0花巻農=5回コールド=(8日・花巻球場) 花巻東が10―0の5回コールドで花巻農を下し、県大会出場を決めた。ドラフトの目玉・大谷翔平投手(3年)は、「3番・右翼」で出場。初回に先制適時打、4回には3点本塁打、5回にはコールド勝ちを決める適時打を放った。登板予定はあったが、自ら試合に決着を付けたため、マウンドに登ることはなかった。県大会は23日に開幕(花巻球場ほか、決勝28日)する。

 またも、怪物のバットが火を噴いた。大谷は初回、1死三塁で二塁内野安打で先制打。ゴロの打球は二塁手が追いつくも、グラブをはじき、球が高く上がるほど勢いがあった。3回の第2打席は右太ももをかする死球だったが、4回の無死一、二塁で右中間に高校通算47本目の本塁打。そして、9―0の5回、2死一、二塁で強烈な中前適時打で試合を決めた。

 151キロ右腕として、“本業”の登板も予定されていた。4回に10点目が入っていれば、5回に公式戦ではセンバツ大会以来のマウンドが待っていた。しかし、その回は9点止まり。5回を9点のまま終わっていれば、6回のマウンドに向かう予定だったが、自らのバットで10点目となる適時打を放って終止符を打ってしまった。「投げてみたかったですが、最後のセンター前が今大会で一番いい当たりだったので」と笑顔を見せた。

 今大会は、2試合で3本塁打を含む、6打数6安打9打点と驚異的な成績を残した。5日の2回戦では場外本塁打2本という規格外のパワーを見せつけた。この日の本塁打は場内だったが、視察した楽天・上岡スカウトは「バットの先で、しかも逆風で入れた。すごい。秘めたポテンシャルはまだある」と賛辞を贈った。

 4月上旬の光南(福島)との練習試合では9回途中で降板したものの、被安打4、12奪三振と好投するなど、ピッチングの調子も悪くない。「お客さんがいる中で投げていないので、どうなるかわからないですが、一戦一戦をしっかり戦っていきたい」。マウンドで躍動して、岩手の春を制してみせる。

(2012年5月9日11時11分 スポーツ報知)