毎日新聞 2012年03月22日 地方版

 第84回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)は21日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。午前9時からあった開会式で、初出場の宮崎西ナインは緊張した面持ちながらも堂々とグラウンドを行進した。

 マネジャーの根井沙紀子さん(3年)が、校名を記したプラカードを掲げてチームを先導。最後尾の魚本一樹選手(3年)の「イーチ、イーチ、イチニ」というかけ声に合わせて18人の選手たちは足並みをそろえ、甲子園の土を踏みしめた。

 一塁側スタンドでは父母ら約60人が、拍手をしながら選手たちを見守った。戸高達郎投手(2年)の父久吉さん(45)は「堂々とした行進で感動した。初戦の愛工大名電は強豪だが、西高らしく戦ってほしい」。岡元泰斗選手(3年)の母恵さん(41)は「一瞬一瞬を楽しんでほしい」とエールを送った。

 開会式後、魚本選手は「予想以上に観客が多くて緊張したけど、ようやく甲子園に来たという実感がわいた。試合では守備でリズムを作って戦いたい」と意気込みを語った。根井さんは「会場からの拍手に勇気付けられ、しっかり歩くことができた」と話していた。

 ◇「必勝」洋菓子、選手に差し入れ--同窓会関西支部

 宮崎西ナインを激励しようと、同校の同窓会組織「朝陽会」関西支部の松尾佳司支部長(51)と鎌田敏郎副支部長(49)が20日夜、選手が宿泊する大阪市のホテルを訪れ、のし紙に「必勝」と書いた洋菓子を差し入れた。マネジャーが代表して受け取った。

 同支部は大阪府や兵庫県などに住む卒業生約200人で組織している。

 松尾支部長は「西高が甲子園に出るなんて100年に一度あるかないかの奇跡。何か応援できないか、と居ても立ってもいられなかった。勉強だけでなく、野球もぜひ結果を出してほしい」と笑顔。

 同支部からは試合当日、約30人が応援に駆け付ける予定という。