第84回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援)は3月21日の開幕まで1カ月を切り、鳴門の選手たちの練習にも次第に力がこもってきた。本番での活躍を誓う選手たちの意気込みや素顔を紹介する。

 ◇強気の投球、成長も実感--後藤田崇作投手(2年)

 昨秋の四国大会からエースナンバー「1」を背負う。制球力に自信を持ち、捕手が構えたミットをほとんど動かさない正確さが売り。130キロ台の直球と、スライダーをはじめとした変化球で丁寧にコーナーを突く。

 負けず嫌いな性格で、投球も強気だ。秋の県大会、四国大会と公式戦を重ねるごとに、自分でも成長への手応えを実感してきた。チームを引っ張る責任感も芽生え、マウンドさばきが落ち着いてきたと周囲も認める。

 昨年11月の明治神宮大会では六回まで無安打と好投したが、延長タイブレークの末に敗れたことに「最後まで我慢し切れなかった」と満足していない。「全国の打者相手にも厳しく攻めたい」と、甲子園で納得いく投球を目指す。

 ◇声、笑顔でチーム引っ張る--丸宮太雅捕手(2年)

 明るく声を張り上げ、笑顔を絶やさない。練習中も試合でも、チームのムードメーカー役を担う存在だ。

 前の学年のチームから正捕手を務め、10年夏の甲子園でもベンチ入りするなど、経験は豊富。後藤田崇作投手とは中学時代からバッテリーを組み、リードに後藤田投手が首を横に振ることはほとんどない。女房役としての信頼は絶大だ。

 昨秋の大会期間中、右ひじの疲労骨折が分かり、手術をした。この冬は「絶対、センバツに間に合わせる」と我慢のリハビリを続け、本格的な練習にも復帰しつつある。今は「ほぼ治った」と不安はないという。

 「自分が活躍し、先生やOB、家族へ恩返しをしたい」と大舞台への意気込みを語る。

毎日新聞 2012年2月28日 地方版