第84回選抜高校野球大会に県から私立地球環境高(佐久市)が出場する。春夏通じて初の甲子園出場に加え、通信制高校としても史上初。いやが上にも全国から注目が集まる。
選手に聞くと「通信制」への入学にはまず、家族や中学の先生らから再考を求められることが多いという。漆戸駿投手(2年)の母ゆき子さんも「将来、就職活動でハンディになるのでは」と心配し、入学に反対だった。しかし、仲間と共に成長する息子の姿を目の当たりにし、今は「自分で選んだ道」と心から応援する。
羽鳥均監督は「通信制は、いろいろな生き方のうちの一つ」と教育の中身を重視する。全日制高校になじめず転入・編入学した生徒が卒業後、大学に進学したりして在学中は「普通の高校生」と同じように夢を追い掛けているという。
取材でグラウンドを訪ねると、元気良くあいさつする選手たちはまぶしい。胸を張って甲子園で大活躍してほしい。
毎日新聞 2012年2月1日 地方版