◇4-1で岡山・倉敷商破る
 第117回秋季中国地区高校野球大会(中国地区高野連主催)は7日、広島市南区のマツダスタジアムで決勝があった。鳥取城北が序盤のリードを守りきり、粘る倉敷商(岡山)を4-1で破って初優勝を果たした。鳥取県勢の同大会優勝は、1964年以来47年ぶり4回目。大会の結果は、来春のセンバツ出場校選考の重要な資料となる。

 ▽決勝

倉敷商

  000100000=1

  04000000×=4

鳥取城北

 鳥取城北は二回、4長短打に相手守備の乱れを絡めて4点を先制。先発・西坂は伸びのある直球を軸に被安打6、1失点で完投した。倉敷商は四回に1点を返し、六回も1死一、二塁の好機をつくったが、堅守に阻まれ追い上げられなかった。

 ◇さい配的中、勝利へ息合う
 県勢として47年ぶりに秋季中国地区大会で優勝した鳥取城北。決勝は山木博之監督のさい配がズバリ的中。「悔いの残らないプレーを」という指示通り、各選手も持てる力を発揮し、勝利を呼び込んだ。

 大舞台の先発は同大会初登板の西坂凌投手。県大会は3試合で投げたものの、平田祥真投手の好投で、ここまでは出番が無かった。山木監督が思い切った決断をしたのは、1週間前の倉敷商との練習試合で平田投手が打ち込まれ、0-13で惨敗したからだという。

 試合前日に先発を言い渡された184センチの長身右腕は「待ってました」と自慢の直球にスライダーを織り交ぜ、緩急を付けた投球で、今大会好調な倉敷商打線を6安打に抑え込んだ。直球の球速は自身最高の141キロを記録する場面もあった。

 攻撃では、練習試合で倉敷商のエース西隆聖投手に抑え込まれたため、この日は犠打を多用。特に4点を取った二回は走者が出ると、各打者がバントの構えを見せ、西投手に揺さぶりをかけ続けた。

 二回の無死一、三塁の好機では、6番横関勇日選手が1球目を見送った後、山木監督はセーフティースクイズのサインを出した。準決勝でスクイズを失敗した横関選手だが、2球目をバントの構えから見送った後、3球目の低めの球を落ち着いて一塁線上に転がした。打球を確認した三塁走者の川野が生還、横関選手も一塁に残った。“バント作戦”はその後ペースを乱した倉敷商の失策も誘い、大量点につながった。

 試合後、山木監督は「全員力を出し切ってくれた」と選手をたたえた。選手と監督、双方の息がぴったりと合ったからこそつかんだ勝利。23日から明治神宮野球場(東京都)で行われる第42回明治神宮野球大会でも、中国地区代表として、はつらつとしたプレーを見せてくれるはずだ。

毎日新聞 2011年11月8日 地方版