来春のセンバツ出場選考の重要な参考資料となる第64回秋季関東地区高校野球大会(関東地区高野連主催、毎日新聞社など後援)は4日、甲府市の山梨県営小瀬球場で決勝が行われた。県代表の作新学院は浦和学院(埼玉)に0-5で敗れた。惜しくも優勝は逃したが、スタンドからは健闘したナインに温かい拍手が送られた。

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 ▽決勝

作新学院

  000000000=0

  00220001×=5

浦和学院

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 ◇三回、守備に乱れ
 相手投手にコーナーを丁寧に攻められて打ちあぐね、無得点のまま迎えた最終回。2死一塁で、高嶋翔馬選手(2年)が打ち上げ、右飛に終わり試合終了。関東大会は準優勝という結果に終わった。

 「三回裏の守りで試合は全て決まった。もっと相手に食らいついていかないと」

 試合後、ベンチで、小針崇宏監督がいつになく冷たく突き放すように言った。皆、分かっていた。うなだれて、優勝して喜ぶ浦和学院の選手たちを目で追った。

 その三回裏の守り。先頭打者の遊ゴロを石井一成主将(2年)がさばくが、これが内野安打となり、1死二塁に。二塁走者を刺そうと、山下勇斗捕手(1年)が二塁へ悪送球、三塁に進めてしまった。自滅だった。監督が言うのはここだ。自分たちのプレーができず、相手に流れが移り、結局、2点を先取された。

 その後も追加点を許し、4点を追う六回表の攻撃。2死一塁で山下選手に回ってきた。「とにかく1点返したい」と、初球を狙った。打った瞬間、長打になると確信した。走者の高山良介選手(2年)は打球の勢いを見て一気に本塁へ。「1年生が頑張って投げてるから」と、流れを引き戻すために狙ったが、ぎりぎりのところでタッチアウト。がっくりと下を向いた。

 試合が終わって、スタンドから試合を見ていた今夏甲子園ベスト4の立役者で元主将の板崎直人さん(3年)は「まだまだ課題は多い」とみる。ただ「伸びるチーム。これからですよ。頑張ってほしい」と後輩たちにエールを送った。

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 ■球音

 ◇悔しさバネに練習を--作新学院(2年)石井一成主将
 三回裏の守備、相手打者の遊ゴロが正面でどんづまり、慌てて一塁手へ送球したが、セーフに。チームの守備に悪いリズムを作ってしまったと悔やむ。「自分が引っ張らないといけなかったのに」

 甲府に向けて出発する前日、引退した3年生を相手に練習試合に臨んだが、初回に4点を取られ、0-4で完敗。自分も含め、チームの守備のミスが目立った。監督から「もういい。走ってろ」と怒鳴られた。元主将の板崎直人さん(3年)からは「もっとチームを引っ張っていかないと。今日のことは切り替えて頑張れ」と言われ送り出された。

 今大会の打撃成績は19打数7安打。守備でも要としてチームに貢献した。ただ、この日の試合は後味が悪かった。

 納得いくまでこの悔しさをバネに練習するしかない。その覚悟だけはしっかり持って帰るつもりだ。

毎日新聞 2011年11月5日 地方版