◆明治神宮野球大会第1日 ▽大学の部・1回戦 九州共立大2―1函館大(23日・神宮ほか) 09年以来2年ぶりの出場となる函館大(北海道2連盟)は、今年の全日本選手権4強・九州共立大(九州3連盟)と対戦し、1―2で惜敗。道勢大学では1986年の札幌大以来、25年ぶりの白星はならなかった。MAX144キロのエース右腕・佐藤将太郎(4年)が7回2失点と粘ったが、味方打線が2安打13三振と沈黙。7回に併殺崩れで完封負けを逃れるのがやっとだった。

 「ほろ苦い神宮デビューでした」。1点差の惜敗に阪内俊喜監督(55)は肩を落とした。3度の全日本選手権に1度の明治神宮大会と全国大会に4度も出場しながら、開催球場は神宮第二や東京ドームばかり。縁がなかった大学野球の聖地にようやく足を踏み入れたが、勝利の女神はほほ笑まなかった。

在籍4年8季で5度優勝に導いた先発の佐藤将が7回2失点の好投。リーグ戦通算27勝を挙げた右腕の背中にはエースナンバーが輝いていた。「(最後は)18で投げたかった」。大会前に今秋二枚看板を担った塚野廉(2年)に頼んで、背番号を交換した。4回に不運な当たりの内野安打を2本許し、犠打をはさんで暴投、野選で2失点。指揮官は「もったいない失点」と悔いたが、「楽しかった。納得のいく投球ができました」と気丈に前を向いた。

 2年春から4番に座る長谷川拓哉(4年)は、先頭の7回、左中間へ二塁打。6回まで相手の全日本代表候補左腕・川満寛弥(3年)に無安打に封じられた打線に活を入れ、自らホームを踏んだ。「4番を打っている以上、最低1本は打たないと。もっと早く打っていれば」と唇をかんだ。

 今秋プロ志望届を提出しながらドラフト指名のなかった佐藤将は「プロは小さいころからの夢」と、道外での社会人野球チームに進む予定。一方、日本製紙石巻に内定した長谷川は「最後に全国にまできて負けたのは悔しいが、レベルの高い投手と対戦(できて)良かった」とポツリ。秋の神宮大会1勝という命題は、次の世代へと引き継がれた。

(2011年11月24日11時38分 スポーツ報知)