来春のセンバツ出場校を決める際に重要な参考資料となる「第64回秋季東海地区高校野球大会」(東海地区高野連主催、毎日新聞社など後援)は29日、岐阜市の長良川球場で準決勝2試合を行った。

 三重(三重1位)は市岐阜商(岐阜1位)と対戦し、主戦の三浦浩太郎投手(2年)の好投などで完封勝ち。2年連続で敗退していた準決勝の壁を乗り越え、優勝した1994年大会以来17年ぶりの決勝進出を決めた。30日の決勝で、4回目の優勝をかけて愛工大名電(愛知1位)と対戦する。

 ◇主戦・三浦が完封
 ▽準決勝

市岐阜商

  000000000=0

  01012010×=5

三重

 三重は投打がかみ合い、快勝した。二回2死三塁で三浦が右前打を放ち先制すると、四回には1死三塁から小林の中犠飛で追加点を挙げた。五回にも1死一塁から岡本の左中間への二塁打や、前川尚の左中間への三塁打など、中軸の長打攻勢で2点を加え、試合を決めた。守っても先発の三浦が直球とスライダーを低めに集め、五回まで被安打2、8奪三振の快投を見せた。終盤は球威が落ち、八回に2死二、三塁のピンチを迎えたが、後続を断ち1四球で完封した。市岐阜商は打線がつながらず、数少ない得点機を生かせなかった。

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 ■熱球譜

 ◇故障克服、悔しさ晴らす活躍--三重・前川尚基遊撃手(2年)
 来春のセンバツに向け重要な一戦となる準決勝という大舞台で、2安打2打点の活躍に加え、確実に犠打も決め、勝利に貢献した。

 二回無死一塁の第1打席で送りバントを決め、先制点のおぜん立てをし、四回にも犠打で貴重な追加点につなげた。「何としてもチームのために役立ちたかった」

 中軸として得点機も逃さなかった。五回2死二塁で左中間を深々と破る三塁打を放ち、七回2死二塁では中前にはじき返した。

 今大会は、初戦でも4打数3安打2打点と好調だが、数カ月前まで故障と戦っていた。

 5月の練習試合で左手親指を骨折。夏の大会には間に合わず、全体練習に復帰したのは8月だった。その間、自主練習で、右手だけでのティーバッティングを続けた。トスを上げてくれたのは仲間たちだった。「長い故障期間を乗り越えることができたのは、支えてくれた仲間のおかげ。その仲間のためにも打ちたい」という思いが活躍を支えている。

 「相手は強いが、自分たちの野球で勝ちたい」。1点を確実に取りに行く三重の野球を体現する5番打者は、夏の大会に出場できなかった悔しさを内に秘め、決勝に臨む。

〔三重版〕

毎日新聞 2011年10月30日 地方版