2009.7.29 05:03
第91回全国高校野球選手権大会(8月8日から15日間・甲子園)の地方大会は28日、13大会で行われ、群馬大会では東農大二が、両腕を空に高々と突き上げた。最後の打者を決め球のチェンジアップで空振り三振にしとめると、加藤はマウンドに集まったナインの輪の中心で喜びを爆発させた。
「甲子園が決まって、頭が真っ白になった。 技術よりも気持ちで投げきりました」
10奪三振の完封劇。今大会は6試合すべて完投し、防御率0.98という鉄腕ぶりだ。「最初からずっと自分で抑えるつもりでした」。全55イニングを1人で投げ抜いたエース左腕が、チームを夢舞台へと導いた。
ピンチの場面は、スタンドで応援する部員が帽子に書いてくれた激励の言葉で切り抜けた。二回、唯一の連打で招いた二死二、三塁の場面でも、「お前がエース」「思いっきりいけ」という言葉を思いだして奮起し、後続を渾身の直球で空振り三振に。以降は樹徳打線に二塁を一度も踏ませない好投。「スタンドのみんなのおかげ」と胸を張った。
今夏は冬に覚えたばかりのチェンジアップがさえ渡った。主将で女房役の町田と相談し、1日約70球投げてマスター。「チェンジアップがいいと勢いにのれる」。MAXは130キロ中盤ながら、三振を奪える決め球になった。
春夏通算7度の出場をほこる伝統校だが、甲子園出場は15年ぶり。「甲子園ではもっとすごい投球がしたい」。古豪復活へ。鉄腕エースが新球チェンジアップをひっさげ、甲子園に乗り込む。