2009.7.28 05:05
第91回全国高校野球選手権大会(8月8日から15日間・甲子園)25大会で試合が行われ、新たに3代表が決まった。京都大会では龍谷大平安が逆転サヨナラ勝ちで6年ぶりの甲子園切符。
右翼へ高々と上がった打球に、龍谷大平安ナインがベンチから身を乗り出した。九回一死から3連打で同点。さらに死球で満塁とし、中の右犠飛でサヨナラ勝ち。橋本主将は「6月に入ってようやくチームがまとまりました。春の状態だったら負けていたと思います」と涙を流した。

 兄で阪神の捕手、橋本良平(智弁和歌山出)と同じ守りの要。打撃でも打率・632(19打数12安打)、17打点と打ちまくった。九回の打席で頭部に死球を受けて医務室に運ばれたが、試合後は先頭で整列に加わった。

 昨年6月に2年生部員(現3年生)の部内暴力が発覚。昨夏は3年生だけで臨み、新チームはセンバツにつながる秋季大会出場を辞退した。今春の府大会前に主将に指名されたが、「何を目標にしていいのか分からなかった」。府大会でもリードを許すと“あきらめムード”が漂い、仲間たちを「このままじゃ夏も負ける」と鼓舞し続けた。

 この日は3-3の八回に1点を勝ち越されたが、決してあきらめなかった。原田監督は「選手の根性に感謝」と大粒の涙を流した。春夏通じて66度目の出場は全国最多だが、昨年現校名に変更してからは初めて。“新生平安”が新しい歴史を刻む。