【全日本大学野球選手権】2年連続3回目出場の道都大(札幌学生連盟)が石巻専修大(南東北大学連盟)を4―3で退け念願の全国初勝利を挙げた。序盤の4得点以降、打線はわずか2安打と追加点を奪えなかったが、エース若杉健(2年、留萌千望)が踏ん張った。また東海大北海道(道学生連盟)は九州国際大(九州六大学)に1―3で敗れて初戦突破はならなかった。
しびれる試合を制したナインの顔に笑顔が浮かんだ。道産業短大時代の71年の初出場から38年。“3度目の正直”の「全国初勝利」に、就任4年目の山本文博監督(53)は「なかなか勝たせてもらえなくて…。全国1勝という目標をクリアした」と万感の思いをにじませた。
序盤に奪った4点を、今春リーグ4勝、防御率1・83でMVPを獲得した右腕若杉が粘投で守り抜いた。昨年はスリークオーターで体が開いて球がシュート回転していたが、今年は上から投げることで修正。徹底的な走り込みのスタミナ強化に加え、今年は帽子の裏に、神宮への思いを込めた“夢”と、自分がけん引するという決意を込めた“大黒柱”と書き込んで気持ちを奮い立たせてきた。「いいところはなかったが、チームが勝てて良かった。リーグ戦では自信があって三振を取る投球をしたが、全日本ではそれでは勝負できないと緩急で打たせて取る投球に切り替えた」と若杉。6回以降は毎回得点圏に走者を背負ったが、最速140キロ超の直球から100キロ余りのカーブで断ち切った。
10日の2回戦で8強入りをかけて関西国際大(阪神大学連盟)と対戦する。昨年の全国出場におごらず、厳しい競争を勝ち抜いて名を連ねたスタメンの半数以上が昨年の全国経験者。それだけに昨年敗れた相手との“再戦”に気持ちはいやが上にも高まる。「守備の乱れもあったのでしっかりして投手を楽にしたい」と小屋畑尚哉主将(4年、室蘭大谷)はリベンジでの全国2勝目を見据えた。